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かえる自身では、それはあんまり欲しくないなぁという欲望を
無駄に沢山溜め込んでしまい、結果、私生活でいっぱいいっぱいになりたおし、
ついでに体ごと倒れたりしてみたかえるです、こんばんは。
自分自身の1部が嫌いになると、それはじょじょに全体にひろがっていき、
ついには自分自身全部が大嫌いーっとなるときがかえるにはあります。
自分は自分なんだから、いい加減認めてしまえば良いのに・・・
と思っているのにも関わらずです。
1度発生してしまったものは、無理矢理押さえ込んでも、消えてなくなる訳にはいきません。
結局、「そうなんだなー」と認めて自分をよしよしするまで、
自分の側でその感情は途方に暮れているだけみたいなのです。
と、言う事が分かったので、かえるはかえる自身をよしよしするために
「やらなくてはいけない山」をほっぽりだして美容院にいってきました。
ぺたぺたと色々なモノを塗られたり、サランラップでぐるぐるに巻かれたりして、
ナマモノの気持ちを味わったり、あまつさえ、髪の毛をがりがりにされたりと、
美容師さんの手によって、様々に変化していく髪の毛。
それと同時に、ちょっとづつ「どうなるんだろうなー」とどきどきしていく心。
しゃきしゃきと髪の毛を切られていくたびに、ちょっとずつ「綺麗になりますよー」
「もっと似合うように、楽ちんさんになりますよー」という声と手仕事は
かえるの心に魔法をかけます。
ちょっとずつ切られていく髪の毛に、悪いものがあるわけではないけれど
少しずつ軽くなる頭の感触に、「何だか気持ちも軽くなるなー」っと思ってきます。
2時間もの壮大な改造計画の末、かえるが手に入れたのは
さらさらの髪の毛と、かえるの肌にあった髪の色。
そして、どうなるのだろうか?というどきどきした心と
魔法にかかったかえるの心。
2時間前の不貞腐れた気持ちを、髪の毛と一緒に美容院において、
かえるはすっきりと帰ってきました。
来月まで、悪い心を貯めないように気をつけたいと思います。
でないと、せっかく「綺麗になる」と魔法をかけてくれたお兄さんに悪いのです。
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