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相変わらず寝起きは携帯の着信音という、
デンジャラスな人生を送っているかえるです。
こんばんは。
「確か、この香り嫌いじゃなかったよね。」
そう言ってもらった香りは、柔らかなお花の香りがしました。
「絶対、私の前だけではしないでね。思い出すから」
小瓶半分まで減った香り。
なかなか見つけることが出来ず、なおかつ妙に偉いはずの香水。
そんな、柔らかな香水を貰ったのは丁度1年前の今日でした。
大事な人が無くなって。
それでも生きていかなくてはいけなくて。
でも、余りにも寂しいから、
あの時の「幸せの香り」という物を忘れようとして。
でも、「幸せだった時間」というものを捨ててしまうのは余りにも辛くって。
で、かえるの手元にある「彼女の幸せの香り」
…。
春なので香水を変えようと、がさがさと戸棚をいじっている時に
ふと見つけた「幸せの香り」
…。
「忘れたら、ちゃんと幸せになったら香りを返してもらうね。」
と言って、苦笑していた彼女。
いつになるか分かりませんが、きちんと「幸せの香り」を
返せるようになったらよいなぁと思った今日なのです。
幸せの香り。
迂闊に身近に有ると、なくしたときに辛いのです。
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