平成15年6月28日。
 
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久しぶりに人様にお会いする為に、ミュールを履きました。
日光でその形に焼かれるというのも辛いのですが、
爪先立ちでひたすら歩くという行為も辛いなぁと思ったかえるです。
こんばんは。

ふと、爪の手入れをしている時に、夏に使っていたネイルが出てきました。
綺麗な赤というよりは、ほんの少しだけ彩度が足りない色なのですが、
それでも、手入れの終わった足の小さな爪にちょろりと塗っただけで、
夏が来たなぁと感じられるほど、綺麗で柔らかい色なのです。

そんな綺麗な色を塗る事が出来たので、それを綺麗に見せられるような
ミュールを履いてお出かけしてみたのです。

その時までは、かえるの心はうきうきの幸せ一杯でした。

…。
普段は、スニーカー等のぺたんこ靴でお出かけしているかえる。
爪先立ち、歩くために作られていないミュールでお出かけなんて
これっぽっちもなれていません。

爪先立ち歩き数時間目で、かえる、涙目。
既に、人様とお話するという事に根性を傾けるよりも、
ちゃんと立って歩くという事に、全ての根性を傾けないと
周囲の方々にご迷惑をおかけしてしまう状態だったのです。

気分は、間違った人魚姫。
心の中では痛くてどうしてよいか分からない状態。

でも、その時に着ていたお洋服はぺたんこ靴は似合いません。
結局、意地で最初から最後まで、ミュールでがしがしと
歩いておりました。

そんな感じで、お靴を脱いだ現在も、かえるの足はじんじんと
ひたすら痛いのですが、かえる的にはそれでも一応満足です。

綺麗で華奢で、こんなので歩けるの?と思う小さなミュール。
あれは、女の子の意地とプライドと根性で出来ているのだなぁ…。
としみじみ思った今日でした。

貴方のために綺麗にしているのかもしれません。
履いていたら、優しくしてくれると、かえる的には幸せです。
      
 
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