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一日だけ、それだけで良かったのです。
そんな事思った一日だけのデート。
そんな色事な感覚を思ったかえるです。
こんばんは。
笹に、こっそりと願いを書いた紙を吊るす。
実際に願いを書くと、読まれてしまった時に恥ずかしくて仕方が無いから、
ほんの少しだけ横にずれた願いを。
紙に書くという行為ぐらい、素直に書けばよいのに。
そう思いつつ、雨で重くなっている笹に、願いを吊るしてきた。
どうせなら、願いを書いて満足するよりも、
願いを行動にうつせた方が、後で満足するのに。
それを知っているのにも関わらず。
実行にうつすには、今日は雨が降りすぎていて。
「気が狂う」と言ったように、自分の欲望だけを追い求めるには
今日は少しだけ湿気がありすぎて。
上手につかめなかった「自分の願い」を手元にそっと置いたまま、
ただぼんやり一日中、ふりそぼる雨を見つめていました。
そんな、言葉を授業中、ひたすら2人で書いていて、
一匹の両生類と一匹の鳥類はちょっとお疲れ気味なのです。
ひたすら雨、というのは。
気分を滅入らせる気が、ちょっとだけします。
雨だからこそ、隠してくれるものがあるのかもしれませんが。
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