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いつもと違う道をお散歩中、新しいパン屋さんをみつけました。
ふんわりといい匂いにつられて入ったのは良いのですが、
かえるの大好きなクルミパンがありませんでした。
代わりに、かぼちゃのパンを買ってきたかえるです。
こんばんは。
パンをがさがさと取り出す。
冷蔵庫から牛乳を取り出して、「牛乳用」と書かれたコップにそそぐ。
食欲大魔人に見つからないように、必死で齧る。
でも、途中で見つかるので、仕方無しに半分こにしてみる。
そんな感じでかじかじとパンを齧っていたのですが、
かぼちゃの餡をなめていて、ふと、思い出す事がありました。
おたまじゃくしから足が生え、ようやく地上にあがっても干上がらなくて済むようになった頃。
その当時からあんまり体の調子が良くなかったかえる、
やっぱりしょっちゅう寝込んでました。
熱があるからと食欲が落ち、喉が腫れたから…と食欲が落ちる。
そんな時、「熱が下がるから、甘いから。」と、親が買ってきてくれたパン。
かぼちゃ餡のデニッシュという、ちょっとだけ変り種のそのパンは、
特段食べやすい訳でも無かったのですが、それでも、風邪を引くと買ってきてくれるそれは、
かえるにとって「風邪のパン」と認識されるものでした。
甘い餡と、ニセモノの甘さの風邪薬。
熱を持った喉では、飲み込むのが大変だったはずなのに。
それでも、風邪になると食べたがり、与えられると言う、妙に不思議なパンでした。
そんな事をふと思った今日。
…微熱を持った喉でも、やっぱり「風邪のパン」というものは食べられるみたいです。
はむはむ。
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