平成16年2月5日。
 
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ふと眠りを逃し、居間でたらたらとテレビを見ていたところ、
数年ぶりに愛しい人を見つけてしまいました。
どうやってその人に愛を伝えればよいか分からなくて困っているかえるです。
こんばんは。

今をさかのぼること9年前。
かえる、とある殺人集団にはまるだけはまってしまった事があります。

侍でもないのに侍になりたがり、
挙句、京に上ってかりそめの栄光を握るために悪戦苦闘し、
その為には邪魔な身内は皆でよってたかって殺害し、
「えー誰が殺害したんだろうー」とシラを切り通し、
頑張って上を目指したのはよかったのですが、
実はその上もなくなっていく上だった為にいきなり基盤がなくなり、
戦争で大敗をきした結果、最後にはどんどん人と縁と「そこに居つづける理由」が
なくなっていくという、ゆるりと壊れていく集団。

最近は大河ドラマや漫画で大活躍の集団なのですが、
当時はあまり資料も人気もなく、ほそぼそと参考資料を読んだり、
日誌を読んでにやにやしたりしていました。

それから9年。
彼らを扱ったどんなドラマを見ても、小説や漫画を読んでも、
いまいち盛り上がらないままだったかえるに、一瞬で火をつけてくれたお話があります。

あんまり情けないので、流石に題名はあげられないのですが、
30分の番組の中で全く話が進行しないという状態。
その上、もめもめわらわらでどうしようもない状況。
おまけに、屯所の間取りと近郊地図が違うというどうでもいいことに気がついて大喜び。

…という、かえる以外とても楽しめない方向からひたすら楽しんでいるものがあるのです。

永遠にこの状況が続いていくだろうという、ゆるやかな期待。
学園祭の準備を延々しているという空間。
そして、それは長くは続かないであろうという小さな諦め。

かえるは、そういう「緩やかに壊れていく場所」というものに対して
異常なほど愛を感じてしまうみたいなのです。

…。
して、この愛どうやって伝えればよいでしょうか。

どきどき。
      
 
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