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どうせなら盛大な嘘をついたほうが楽しいのだ。
と最近思い切るようになったかえるです。
こんばんは。
あれは1月の中旬の頃でした。
かえるの愛人が何をとち狂ったのか、激寒のトロントに行くと
のたまったのです。
別にかえるが一緒に行くわけではなかったので、
「いってらっしゃいませ。お土産よろしく。幼女はつかまえるな捕まるぞ」
と、いってらっしゃいのご挨拶をした記憶があります。
けれども、「いつかえってくる」とは一言も聞いておりませんでした。
最初は、「運がよければ今年中?」とのたまっておりましたが、
所詮は愛人ののたまう事です。
信じるだけ野暮というものなのです。
それでも、あんなのでも一応かえるの愛人です。
かえるの愛人である以上、どこまで逃げても笑顔でバレンタインチョコを渡すのは
愛人としての最低限の嫌がらせという名前の義務です。
かえる、頑張っていろいろ脅して滞在先の住所を教えてもらう事にしました。
あんまり嫌がらせをしたので、教えてもらえたのはバレンタイン直前でしたが、
まぁ、仕方がありません。
教えてもらい次第、嫌がらせバレンタインを国際郵便で送る事にしました。
ちなみに、カナダは贈り物でも60ドル以上だと課税されてしまいますが、
大切なバレンタインに日本に居ない愛人なんぞにそんな大枚はたきたくありません。
とりあえず、1年待ちの美味しいチョコレート(でもそんなに高くない)を
叩き送る事にしました。
が。
が。
…が。
2月14日を過ぎても。
2月下旬を過ぎても。
あまつさえ3月になって愛人が「右手折っちゃった☆」とのこのこ帰国しても。
かえるの愛しいチョコレートが、愛人の元に届いたという知らせは
一向に届きません。
ここまで来たら、「愛人に渡す」というよりも「届け」という怨念の方が
だんだんと強くなってきてまいりました。
EMSの郵送記録では到着しているはずのチョコレート。
でも、確実に届いていないというチョコレート。
せっかく、英語で「とってもいやがらせかつ、愛のこもったチョコレート」と、
品名に書いて送ったのに、嫌がらせが嫌がらせになっておりません。
ということで、かえる、新たなる嫌がらせをすることにしました。
1年待ちのチョコレートをもう一度無理矢理購入して直接口にねじ込みに行くのは
かえる的には容易いことですが、なんだかそれでは面白くありません。
めずらしく、日本にいるかえるの愛人。
カナダ往復チケットとホテル代をかけずに嫌がらせが出来る状態に居る愛人。
ということで、先日「愛しい貴方にお渡ししたいものがあるのです」と、
笑顔で嘘をつき、お会いしてまいりました。
衣装はとっておきのチャイナ服(ミニ)
でも、渡したのはとってもみみっちぃチョコレート。
その時の「というか、これだけ渡しに本気でわざわざここまできたの!!?」
と途方にくれた愛人の顔は、かえる的今年一番のベストショットでございました。
・・・。
ここまで嘘をつくととっても気持ちが良いものです。
そして、どこからが嘘でどこからが本当かは、きっとそのうち愛人が、
涙ながらに更新する内容で判断していただきたいと思うのです。
うふふふふ。
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