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あまりの暑さに、ポストペットのペットをぺくぺくと叩いて、
ウサを晴らそうと思ってしまったかえるです。
こんばんは。
気を抜くと、体温よりも熱くなる気温。
洗濯物だけはばっさばっさと乾くお天気。
ネコは外に出てこなくなり、
犬が本気で嫌そうな顔をするぐらいの晴れ。
そんな快晴すぎる快晴が続くと、
エアコンの効きもかえるの根性も悪くなり、
だんだんといらいらしてきます。
無駄に、大根を洗うときに赤むけになるぐらいの力でごしごしと洗ったり、
片端から洗濯物を集めてみて、ぼすぼすと放り込んでみたり、
読み終わった雑誌をがっすがっすと結んでみたりしたいのですが、
いらいらが全く止まりません。
あんまりにも暑くてむしむしするのが腹がたつので、
ネイル屋さんに避難する事にしました。
が、普段かえるが通っているコースではせいぜい1時間ぐらいしか避難が出来ません。
それでは、暑い中ネイル屋さんまで行ったかいが足りなくなってしまいます。
なので、今回はお手てのパックまでついているちょっと偉いコースで、
エアコンを楽しむ事にしました。
ごりごりと爪を削られ、
不思議な温かいクリームの中に指を突っ込み、
甘爪を切り取られ、
やっぱりごりごりとマッサージされ、
と、いつもの順序で手を綺麗にしてもらっていたのですが、
なんだか気がつくと見慣れない容器があります。
しかも、なんだかたっぷんたっぷんと熱そうです。
どう見ても、湯気立ってます。
迂闊に指を突っ込んだら、やけど確実そうです。
ところが、お姉さんは無情でした。
笑顔で、「そこの中に手を漬けて下さいね」とかえるに言うのです。
・・・。
心の奥底から後悔しながら、手をそのたっぷんたっぷんの中に突っ込むかえる。
心の中で「熱い、熱いよ! 火傷しないけど熱いよ!お風呂だったら水入れちゃうよ!」
と叫んでみたいのですが、一度ついた液体はかえるに張り付いておちてくれません。
あまつさえ気密性ばっちりなのです。
あまりにぴったりと付き、その上綺麗にコーティングしてくれるその液体。
なんだかかえる、手を油で揚げられているかのような錯覚を覚えました。
空調の効いたお店で、揚げられるかえるの手。
きっと美味しくないけど、せめて揚げられる瞬間は美味しい音と匂いぐらいはしてほしい
かえるの手。
無常にも両手がピンク色に揚げられていくかえるの手。
と、一匹ぷるぷるしていたのですが、
やっぱり熱いのを我慢しただけはあります。
パラフィンパックというその熱い液体を使ったパックが終わった後は、
かえるの手はつるつるになっていました。
まるで、衣をはがした天ぷらの海老さんのようにつるつるです。
そんな感じで、涼みに行ったのだか我慢大会に参加したのか、
いまいち良く分からない熱さからの逃亡だったのですが・・・。
・・・世の中のお姉さんは、綺麗の為なら結構な痛さ熱さ冷たさまでは、
我慢できるものなのだなぁと思いました。
かえるは手を揚げられちゃうのは我慢できません。
あつつつつのあちあちあちあちなのです。
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