平成16年9月18日。
 
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部屋をごそごそと片付けていたら、夏の忘れ物を見つけたかえるです。
こんばんは。


大きい打ち上げ花火は、音が大きすぎて近くでは見られない。
手持ち花火でさえ、高い音がするのでなかなか花火が楽しめない。

こんな情けないかえるでも唯一楽しめるのが、線香花火。

その線香花火が一束、かえるの引き出しから発掘されました。

ビニール袋に入れられて、丁寧にしまわれた花火。
多分、今年こそ浴衣を着てやるぞ!という信念の元に買われたであろうとは思うのですが、
今年も浴衣も花火にもいけないまま、夏が過ぎてしまいました。

来年まで置いておこうかと最初は思った線香花火。
けれども、来年まで置いておいたら湿気ですごい花火に変身してしまいそうです。

ということで、9月も半分終わったというのに花火を決行してみました。

ライター、マッチ、ロウソクが見つからないので、
とりあえず、サラダ油、タコ糸、アルミホイル、小皿を捜索。

タコ糸をより、アルミホイルで安定性を上げ、サラダオイルを入れた小皿の上に設置。
そっと火を付けると、ロウソクの代用品。

バケツに水を入れ、明かり、花火を持って、ベランダへ。

既にオリオン座があがってくるような時間帯に、花火に火を付けると、
ほわほわと煙たさと一緒に包み紙が燃えていました。

皆、一様にばちばち言う花火。

そのうち、気合を入れて燃える花火はあっという間に落ちてしまうという事や、
くるくると自転した挙句に落ちる花火は、水に触れた途端、
「ぷきゅぃっ」という摩訶不思議な音をたてながらはじけてしまう事、
とても上手く無い限り、ぱちぱちとはぜる火花は写真には収められないだろうという、
残念ことなどを、無駄に味わいつくしつつも、
小一時間ほどで、「第一回9月に線香花火だけをする花火大会inかえる家ベランダ」は
幕を引きました。

終わる頃には、オリオン座が大分上のほうにあがり、
あまつさえ、新聞配達のバイクの音があちこちで響き渡るという、
恐ろしい時間になってしまっていましたが、

蚊もおらず、マイペースでぼんやりと線香花火が出来るというのも、
非日常的で幸せなものでした。

小さい花火大会。 
まったりしますが、楽しめます。
      
 
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