平成16年10月8日。
 
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台風がまたまた上陸するため、朝からずーっと雨が降り続いている
かえるのお家周辺です。
こんばんは。

おたまじゃくしの後ろ足が、生える前ぐらい小さい頃。
雨の日というのは、風邪引きの恐怖と雨カッパ・長靴がはける喜びの2種類がありました。

カッパに直接雨があたり、ぱらぱらという音がするのも、
長靴で水溜りをそーっとわたるのも、
次々落ちてくる雨で空がわーっとなっているのも、
景色が普段とは全然違ってほんわりとしているのも、
風邪を引いて寝込み、全然面白くないテレビを聞きながら、
うつらうつらと寝込むときに聞く雨音も、

それらは、みんな面白いことでした。


そんな、「いつもと違って何だか楽しい」という思いでいっぱいだった雨の日ですが、
台風による雨の日というのは、更に違った楽しさでいっぱいになるような気がします。

思いっきり吹き荒れる風。
やっぱり、思いきりたたきつける雨。


傘で守れる範囲はかろうじて頭から肩まで。
バスに乗ろうにもタクシーに乗ろうにも長蛇の列で、遊園地の乗り物なみの人気。

そんな激しい雨風や長打の列が必至な、台風の日に出かけてしまった場合、
良い大人であれば、「あー大変だなぁ」と思いつつ、その列に並ぶのでしょうが、
子供なかえるは、思い切って歩いて帰宅してみる事にしました。


濡れるとまずい物はかばんの奥に隠して、
車の運転手も視界が悪いことを考慮に入れ、一番安全そうな道をてくてく歩く。

途中、なかなか見つからない金木犀の小さなお花が散っているのを見つけたり、
雨の日に香るそれは、晴れた日とちょっと違う香り方がするのだと知って喜んだり、
それはそれは大きい水溜りを前にし、「どうやって歩けばよいだろう…」と悩んだり。


帰宅時には、服を絞らないと部屋に上がれないほど濡れていましたが、
ひたすらてくてくあるいたせいで、体だけはほこほことしていました。


小さい頃は当たり前に甘受していた「楽しいこと」
大人になり始めると、「服をぬらしちゃいけません」といった禁止行為が気になりすぎて、
なかなか楽しめないのかなぁ…と思ってしまいました。

帰宅後、お風呂に入る支度が済んでいるのであれば、雨の日徒歩帰宅は結構楽しいです。


てくてく。
      
 
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