平成17年4月19日。
 
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日にちが前後してしまいますが、体調があまりにも思わしくない為、
箱根まで温泉につかりに行ってきたかえるです。
あったかかった。

車で数時間でいける割には、何故腰が上がらない。
何故だろうなぁ? と考えに考え付いた挙句、分かったことは、
「一緒に入ってくれる女友達が見つからない」という情け無い事実から、
最近まで温泉に入りに行くことに対して、前向きになることがありませんでした。

が、箱根はちょっとだけ向く方向が違うのです。

どこの温泉地にもある温泉饅頭も、入るとほこほこになれる温泉そのものも、
旅館であれば、上げ膳据え膳の素敵な状態も、確かに魅力的なのですが、
箱根には、「ピコット」というパン屋さんがあるのです。


元々は、富士屋ホテルで提供される食事の為に作られているパンなのですが、
何故か、敷地の外側に小さなお店として営業されているお店なのです。


何も知らずに、「一度はご飯を食べてみたい」とお昼を食べ、
ご飯の美味しさもさることながら、一緒に提供されたロールパンのその甘さ、柔らかさ、
美味しさに、どきどきしてしまいました。


あまりの美味しさに、「自分のお土産に…」とパン屋さんまで歩き、
数袋だけ残っていたパンを、ほくほくしながら購入したことがあるくらいなのです。

パンはあまり得意ではありませんが、ここのだけは別です。
バターも何もつけなくても、甘くて柔らかくて幸せいっぱいになれるのです。
どこまで贅沢なバターを使って作っているのだろう…とうっとりします。


そんな、開店と同時に売り切れると有名な「ピコット」のパンですが、
一度、たっぷり買ってみようと思い立ち、朝一番で並んでみたのです。

せっかくパンを買いに、箱根にまで来たのです。
並ぶのだって惜しくはありません。


温泉につかった次の日、開店15分前にお店の前に到着し、数組並んでいる後ろに並んでみたのですが、
開店時間には、軽く20mは超える列が出来上がっていました。

どう見積もっても、10種類しかパンが置いていないにもかかわらず、この行列。
一瞬、「何のバーゲン?」と思うほどびっくりしましたが、
入店と同時にもらえるビニール袋にももっとびっくりしました。

まごうことなく、ここは毎日バーゲンです。
きっと、開店30分後には何も無いに違いありません。
だって、後ろの人凄く殺気立ってます。
怖いです。

びっくりした挙句、雰囲気に飲み込まれたかえる、「美味しそうだったら全部入れてみよう」と、
かなりの数のパンを袋に入れてしまい、以後3日間はパン食が続くという幸せ感を味わうことになりました。


一度食べ始めたら、本当に食べ続けてしまう恐ろしいカレーパン。
何でこんなに甘いのだろう? と首を傾げてしまうロールパン。
後、もちもちさでは、ポン・デ・リングに勝てちゃうほどのチーズパン。
口に入れると、笑いがこみあげるくらいのさくさくとしっとりが同居するクロワッサン。
日にちがたっても焼き立てみたいな柔らかさのフランスパン。


今まで食べていたパンは何だったのだろう… と、今までのパン生活を省みるくらい美味しいパンの数々。
箱根に行ったときは、騙されたと思って一つ食べてみてください。

幸せすぎて、うっとりできる味なのです。
また行きたい。
      
 
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