平成17年5月13日。
 
Picture
○
心の準備が必要なのは、旅に出るときと、知らないご飯を頼むとき。
逆に必要がないのは、山勘で解いたテストの返却と、結婚相手を決めるとき。
と、母親に噛んで含められたかえるです。
そうなのか。

と、思わず納得したくなったり、「それはどうだろう?」と疑問に思ったりする
心の準備なのですが、かえる、更に心の準備が無い方がありがたいものがあります。

それは、歯医者さんの治療。

あの独特の音もにおいも、それはもう身体のどこかが悶えてくる切なさに襲われますが、
その中でも、最も嫌なのは「では、次週○○しますから」という痛い宣告。

痛いことをされる羽目になったのは、間違いなく自分の怠慢なのですが、
それでも、来週その時間になったら痛く悶える事をされるのかと思うと、
どんどん悪化すると分かっていても、「行きたくない」と思ってしまうのが心情です。

少なくとも、かえるはそうです。

行かないと確実にどんどん痛くなる。
でも、いくと確実に痛い。

そんな確実に痛くて怖い歯医者さんの所業の数々。
思い出すだけでも悶えます。


が、最近行き始めた歯医者さんは「心の準備」が全く要らないのです。
理由は簡単、「次週」が無いから。


毎週歯ブラシを交換しているのにもかかわらず、妙に歯石がたまりやすいかえる、
数ヶ月に1度は涙目で歯医者さんに通っているのですが、
この歯医者さん、一度で全ての歯石を取ってくれる挙句に、
虫歯を発見した場合、「あ」という一言だけを残し、がつがつと削ってしまうのです。

大きい場合は、いきなり麻酔をぷすっと刺してから削り取る。
小さい場合は、それさえすっ飛ばしてさくっと削る。


口をあけている側としては、「次は何!? その機械なに!?」と呆然としている間に事が済みます。
大体次回は、「歯石がたまったら来てねー」という自主性に任せきった数ヵ月後か、
銀歯をつける、痛くない治療の時ぐらいです。

こんな感じの、激しいというよりは、内心びっくりしている間に全てが終わる歯医者さん。

よくよく考えたら、物凄く不親切な歯医者さんなのかもしれませんが、
個人的には非常に気に入っている歯医者さんなのです。


…。
ただ、「今回も歯石取りだけだろうー」と、気楽にお夕飯を先に買って来てしまうと、
一匹だけお粥をすするという切ない例外があったりもします。


虫歯、嫌いです。
      
 
Prev Index Next

Top