平成17年7月2日。
 
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朝、ぎりぎり涼しい風で惰眠をむさぼろうとした瞬間に「じじ」という音。
「一体何!?」と眠たい頭で考えていると、一拍置いた後に大音量で泣き始める蝉。
何も朝7時前から鳴かなくてもと思ったかえるです。
こんばんは。

本当に暑いときにはなりを潜めるくせに、暑くなる寸前や涼しくなっていく寸前から
にぎやかに、それこそにぎにぎしく、蝉時雨ってこういう感じなのか…と、
げんなりするくらいに鳴いてくれる蝉。

最初のうちは、「夏になったのだなぁ」と思っていたのですが、
あんまり連日続くようになってくると「窓、閉めていいかな…」と思うようになりました。

2−3週間で居なくなってしまう上に、遊び場が近くの山や川という状況だった小さい頃。

そのくらいの時だったら、鳴き声の大きさで、家の側面の張り付いているのか、
電柱あたりなのか、それともお隣の木々の中で鳴いているのか? が良く分かり、
家と電柱ぐらいなら、虫取り網で捕まえに行っていたのにも関わらず、
今は「もっと寝かして…」とげんなりする蝉の鳴く音。

朝には朝の、昼過ぎには昼過ぎの、夕方には夕方の。
それぞれ、鳴き方、位置、種類が違う蝉。

小さい頃にはあんなに嬉々として、捕まえに行き、どこにいるかを調べつくし、
早朝夜が明ける前には羽化する前の蝉をじっくりと見に行き、ついでに持って帰り、
へたな目覚ましよりも大音量の音に悩まされた蝉。

そんな、夏休みの友とでも言えそうな蝉だったのにも関わらず、
その鳴き声にげんなりするようになってしまったあたり、そろそろ面白みの無い「大人」
に片足突っ込んでしまったのではないか? としょんぼりしてしまって仕方ありません。


朝から昼過ぎまでなく、あぶら蝉。
昼過ぎから夜が来る1時間前まで鳴き続ける、ヒグラシ。

今でも、ヒグラシが鳴き始め、辺りが暗くなってくると、「そろそろ帰らないと」と
思う辺り、やっぱり小さい頃の経験というのは確実に体に残っているものみたいです。

カナカナカナカナ。
      
 
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