平成17年7月21日。
 
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後で片付けようと思っていたまま、時期を逃してしまった雑用を見つけ、
微妙な気持ちで片づけを決行しているかえるです。
こんばんは。

唐突ですが、かえるはあまり先の予定を入れることをしません。

人様と会う、その日までに何かを仕上げるという事に対してはさほど苦労せずに
何とか生活できているのですが、
映画を見に行く、展示会に行く、手紙を書くという作業が非常に苦手で、
前売り券や招待券が手元にあるのにもかかわらず、殆ど必ずチケットを無駄にしてしまう上に、
呼んで下さった方をがっかりさせてしまうからなのです。

それと同じで、ちゃんとしたお礼状を書くことが出来ないのです。

かえってすぐの葉書だと、「ありがとうございました」の一文を書けば投函できますが、
手紙となると、一体どこからどのように感謝の言葉を書けばよいのか悩みもがき、
「明日までに…」と悩みあぐねた挙句に書くのを忘れてしまうという、
情けない状態になってしまうからなのです。

どうやら、「この日までに何とかする」という締め切り設定がないと、
かえるは何も出来ない怠け者らしいのです。


そんなナマケモノの被害の残骸である、季節外れのレターセットや書きかけのお礼状、
送る予定の絵葉書などを片付けていると、ずいぶんと不義理を尽くしているのだなぁと
しみじみと思うことがあります。

祖母に送る予定で買った暖かなもの。
友人に送るつもりで作った挙句に自分で食べてしまった食事やお菓子の数々。
「見つけたら送るね」という口約束を書いたメモ。
誕生日のカード。
また、会いに行きますという言葉の欠片。


縁が続いているうちは、これらの不履行はさほどストレスになるものではないのですが、
ある日きょとりとしている間に縁が過ぎ去ってしまい、前のように軽い約束を果たせなくなるという、
そんな事が発生してしまった後に見るこれらは、何だか非常に「ちゃんと約束を守ったのか?」と、
過去のかえるから攻め立てられているように感じられるのです。


何をしたら喜んでもらえるのか? 迷惑じゃないのか? と考え、考えあぐねた結果の残骸。

「贈らなければよかった」と思う前に「駄目ならきっと怒ってくれるさ」と思うことが出来たなら、
もう少し人との約束をきちんと守れる生き物であったなら、こうやって攻めたてられずに済む状態。


大層な口を叩く必要もありませんが、後で後悔したものは、どうやったって償えません。

抱える負債は、少ない方が幸せです。
      
 
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