平成17年7月22日。
 
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甘いものは苦手なのですが、それでも艶やかな黒を思わせるショコラは、
ふんだんに砂糖を加味したものの方が色っぽいと思うかえるです。
こんばんは。

カカオだけをふんだんに使った、苦めのショコラ。
薄く伸ばしてミントを挟み込んだ、アフターエイト。
伸ばさずに包みこんだ、オランジェ。
中にまでふんだんに詰め込んだトリュフ。
そのまま飲んでも美味しいのにとうっとりする、ボンボン。

と、気の向くままに挙げただけでも様々な種類のあるショコラ。

今でこそ、偉いショコラでも、地方限定のショコラでも食べられるようになりましたが、
小さい頃の夢は、「チョコレートを色々沢山食べたい」という純粋かつ凶暴な願いでした。

他のお菓子と違って、少量の癖にしあわせ度が高く、
それと比例するかのように手が届きにくかったチョコレートへの羨望は、
なみなみならぬものがあったらしいのです。

そんな小さな頃に図書館で見つけ、思わず読みふけったのはドアルド・ダール著の、
「チョコレート工場の秘密」という本でした。

子供向けの大きめの字にも関わらず、挿絵の出現率がどんどんと下がっていく本。

それにも関わらず、どきどきしながらページをめくり読みふけったのは、
挿絵よりも先に膨らむ「自分のチョコレート工場想像図」と、子供なら一度は考えただろうものが
違和感無く文章として表現されていたからではないか? と今では思うのです。

なけなしのお小遣いで買ったチョコレートの中に、工場への招待券。
中では美味しいチョコレートの川が流れ、花が咲き、ガラスで出来た透明のエレベーターで空を飛ぶ。
そんな幸せな話があるわけがないと分かっていても、それでもドキドキしたチョコレート工場。

そんなお話が今回、再映画化として9月10日から上映開始と聞き、今からどきどきしつつ生活中なのです。

文字を拾い、自分の中で再現する事と、
再現したものを、目に見える形で表現すること。

多分確実に違うであろうこの2つを、どれだけ近づけることが出来るのか? というのが、
映画を作る楽しみであり、見る楽しみではないだろうか? とかえるは思うのです。

わくわく。
      
 
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