平成17年10月31日。
 
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染物の技術なのか、それとも単に染料の問題なのか、
柔らかい生地の中でも、黒が一番柔らかく気持ちがいいのは不思議な事実。
と、柔らかく温かいものを捕獲していると、あっという間に真っ黒になるかえるです。
腹黒の前に、外黒。

全力で低気圧が降ってきたり、強風で外出する根性を軒並み飛ばされたりと、
日々冬眠したい病と戦う毎日なのですが、
それでも、出かけるときのためにせっせと暖かなお洋服を探す旅にも出ているのです。

ぬくいコート。
ぐるぐる巻きにすると顔の半分がうずもれるストール。
耳までぬくぬくになるキャスケット。
そして、とりあえず着ておけばぬくぬくになるトップス1枚。

出先の都合上、冬でもふんわりスカートを履き替える都合上、
パンツでもスカートでも違和感の無いトップスというのは非常に便利ですし、
ぬくぬくで大層幸せだったのですが、いかんせん、ぬくぬくの裏には罠があるのです。

アンゴラ+毛糸の組み合わせのトップスというのは、肌触りの感触も保温性もばっちりなのですが、
毛が抜けやすいのが難点。

毛玉になって張り付いてくれるのは、毎回毎回かしかしと刈り取り作業に没頭すればよいのですが、
困るのは、真っ黒くろすけ大量発生するトップスです。

下に着ている白いシャツは灰色になり、走り回ればあちこちにふわふわと黒いものを撒き散らし、
ご飯を食べれば、雑炊の中からこんにちわと顔を出し、座われば背後からふわふわとあちこちへと
舞い飛ぶのが視認可能。

でも、冬場でも脅威の3枚重ねで生活が出来、従来の5枚重ねの時のように腕の関節が曲げられず、
切符を買うときに障害が出ることも無く、「着太り凄いね…」と真顔であきれられることも無い
素敵仕様。

でも、かえるが歩いた後は真っ黒くろすけが乱れ飛ぶ。
でもでも、着ないと寒くてたまらない。


仲良くしたくも無いのに、日々真っ黒くろすけと強制的に仲良くしつつ、
生活している毎日なのです。


柔らかでぬくぬくなもの。

今年はずいぶんと多品種出てきたのですが、この真っ黒くろすけがを退治してく
れるものというのは、
ついぞ見つかりませんでした。

来年こそ、退治したい生き物その1でなのです。

ごっしごし。
      
 
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