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感動するほど実家で寝泊りすることはありませんが、
それでも、「お昼寝しに」とか「お茶のみに」とか「着物貰いに」とか、
本当に些細かつしょうもない事で数時間の帰宅が増えてきたかえるです。
…作戦?
連日連日外出が続く。
続くどころか、毎日毎日枕が違うと減っていくのが睡眠満足度。
あんまりそれが続いてしまうと、家にいても「いつ電話がかかってくるだろうか?」
とうつらうつらしかすることが出来なくなり、
休日には実家にお昼寝をしにいき、元気になってから外出することにしました。
お休みのお昼過ぎ。
鳥が鳴く声と子どもが全力で遊びすぎて大興奮している声を聞きつつ、
同じくお昼寝の習慣のある母とぼんやりとお昼寝。
大体一コマ、90分のお昼寝の時間が終わると、自動的に起きる母につられ、
かえるものそのそと出かける準備をするのですが、毎回毎回一緒に駅まで行くので、
「この子は、母が起きるから起きるのだろう」と過度に心配してくれた母、
どうにか長時間のお昼寝をさせようと、色々と細工をしてくれるようになりました。
細工1:ペンギンに添い寝をさせる。
元々同じ部屋で、ペンギンを抱っこしながら熟睡するかえる。
一匹ぐらい増えたからといって、寝続けるわけではありません。
あやつは綿の固まりです。
細工2:暗くする。
一般家庭で等級が高いカーテンを引こうといっても限界があります。
第一、お昼寝スタートの段階からカーテン引いてます。
細工3:鳥を部屋に放す。
起きます。
つつかれる恐れがあるので、瞬間覚醒が可能です。
などなど、寝かしたいのか起こしたいのかおちょくりたいのか、
ややどころか、悲しくなるほど問い詰めたい細工ばかりなのですが、
細工も延々と続ければ、中には劇的に成功するものだってあります。
人が隣で寝ている場合、布団が一人寝以上にほこほこと温かいものです。
それが一人抜けてしまうからひんやりとして目を覚ますというのが人情というもの。
というわけで、普段なら夜寝る前に作るはずの湯たんぽを、起きるときに大量に作成、
寝ている我が子の傍に寝そっと配置、熟睡を続けるかえるに書置きを残して、
出かけてしまっていたのです。
気が付いたときには既に夜。
良い感じでとっぷりと日が暮れておりました。
騙された。
お昼寝中に何度か意識を取り戻し、隣に何か温かいものがいるのを確認。
「よし、まだ一コマ経ってない」と幸せに浸りながら何度も寝ていたのにこの仕打ち。
90分以上寝たら最後、昼夜逆転の睡眠パターンになる上に、雑用が片付かないから、
実家まで戻って寝ていたのにこの満足いくまで寝た後の満足感。
嬉しいのか悲しいのか、湯たんぽごときに騙された自分に憤ればよいのか、
それとも単純に母の策略が成功したことに驚けば良いのか。
釈然と行かないままも湯たんぽを抱えつつ、不貞寝に移行すればよいのか…
と悩んだのはいうまでもありませんでした。
また、母に一本取られました。
あう。
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