平成19年1月23日。
 
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長年欲しいと思っているものこそ、いまいちタイミングがつかめない。
そんなわけで、欲しいと思えば思うほど手に入れる機会ばかり逸するかえるです。
こんばんは。

大体、誰も居ない廊下をただ一人歩く。
清潔感と寂しいのが同居するような部屋に、荷物を撒き散らし、
とりあえず入浴剤を大量に投入してからお風呂に入る。
お風呂掃除もしないまま、自分で整えてないベッドでぬくぬくと寝散らかす。

つらつらと、起きても寝てもいないようなやる気の無い顔で起きていると、
そのうちに運ばれてくるのが、ホテルの朝ごはん。

以前から、ホテルが好きなのか朝ごはんが好きなのか? と問われるほど、
ホテルも朝ごはんも大好きななのですが、何か好きなものを挙げてみろ! といわれると、
「ジャグ!」と叫んでしまうほど好きなものが、ルームサービスの朝食には必ずついてくる、
熱いお湯をいれたジャグなのです。


要は、朝なのに下まで降りてこれない寝坊魔のためにも、温かい紅茶を! と、
ホテル側が用意してくれる魔法瓶なのですが、
この魔法瓶、ホテルで働いているだけあって外見が偉く可愛いのです。

つるりとしたステンレスの色に、くるりとした綺麗な曲線。
にも関わらず、指先一つですぐに開く蓋と、抜群の保温性。

時にはお湯だけではなく、紅茶そのものが入っていたり、お味噌汁が入っていたりと、
忙しく働くジャグなのですが、これが家にあったら便利だなぁ と思ってしまったのです。

基本的に椅子に座ったきり、下手すればおやつも机の上のかえるの生活。
お茶が温くなってきたな…と思っても、必死で書いているときにはそんな余裕などさっぱり無く。

お茶は冷めるにまかせてしまうので、あつあつを入れても飲むときには冷え冷えの液体か、
見事に汗をかいた挙句に、常温でぐったりしている液体ばかり飲む羽目になってしまいます。

夏に熱いお茶を飲むのは酷く健康的ですが、冬場に冷たいものばかり飲んでいると、
確実に体を冷やします。
ただでさえ変温動物のかえる、これ以上温度が下がったら冬眠再開間違い無しです。

けれども、欲しいと思えば思うほど手に入れられないホテルのジャグ。
いっそ、チェックアウトの時に「これ欲しい」と言えば、爆笑しながら送ってくれるでしょうが、
それはそれ、もう過去に別のものをやっているのでこれ以上やりたくないのが本音。

手に入れるためには、売っていそうなお店を探して購入するしかありませんが、
そうなると、「そこまでしなくても生きていけるし」としり込みするのがカエルの常。

などと、何年もうじうじと欲しいの欲しくないのと呟いていたのですが、
ある日行きつけのお店が「全て半額持っていけセール」でジャグを投売りしているのを発見。

ここで手に入れなければまた数年悩む!と、思わず手に入れてしまったホテルジャグ。

流石にお味噌汁を入れて持ち運びはしませんが、長時間作業をする時や、
ちょっと差し入れをするときに、偉く便利に大活躍するようになりました。

電車で持っていったり、外でご飯を食べるときには魔法瓶の方がもちろん便利ですが、
これと紙コップを持って回っていると、ホテルの人ごっこが出来てかえる大喜びです。

最近寝ていないと、何でも楽しいということに気付き始めました。
…楽しいです。
      
 
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