平成19年5月3日。
 
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ようやく五月に入ったと、心の底から喜んだのですが、
よくよく考えれば世の中は9月も終わり。
一体、どれだけペースを上げたら追いつけるのか、夏休みになれるのか?疑問でならないかえるです。
季節感無視は、ちょっと悲しい。


丸いお団子に、すすきの穂。
あかり消して、ほぅ と楽しむ十五夜の月。

というわけで、幸い家の近くに美味しいアンコを煮てくれる和菓子屋さんがあるので、
毎年日本式にやっていた十五夜のお月見。

今年は、夏の間にちょろちょろと出入りしていたホテルが、月餅を広告し続けていた為、
正しいサブリミナル効果を発揮、月餅でのお月見をする事になりました。

ところが、あれだけ魅力的な広告をうってくれた月餅も、十五夜近くにならなくては売ってくれません。
仕方なしに、予約、郵送の手配をしてお月見を待ちました。

別にこだわりがあるわけではなかったのですが、あれだけホテル上げての大広告をうっていたんです。
あれ以外を買ったら何か負けた気がしたんです。


そして、わくわくと待ちに待った月餅の日。


月餅も無事届けられ、月も程よく上がり、夕食後のデザートとしていただこうと、
郵送の箱を開けたあたりで事件が発生しました。




なんか、小さい。




かえるの手のひらにも乗りそうな箱が2つ。

前向きに2箱に分かれて入っていると考えてみようかとも思いましたが、

「1箱、3種類、6個入り」の広告を信じるにはどう考えてもこの箱に六個です。


とても嫌な気持ちを感じつつ、それでも「駄目なら日記にかけば!」と、
そっとあけてみても、小さな月餅六個入りは現実に鎮座ましましておりました。


一個五百円硬貨ぐらいの月餅が6つ。


手のひらにすっぽり治まるぐらいの月餅を妄想し続けていた身にとっては、偉く辛い現実です。

かつてないほど美味なあん、しっとりとした皮であっても、しょんぼりと食べるのであれば感慨はいまいちです。


ああ。
こんな事なら、お夕飯多目に食べておけば良かった。


暑い夏のなか、月餅だけを楽しみに右往左往したのに。
マンゴ入りあんってなんだろう? ナッツは何が入っているのだろうと、妄想して9月を乗り越えてきたのに。


でも、現物は五百円硬貨大。


非常に美味しい月餅でした。
確かに、ホテルで広告うつだけあります。


でも。
かえるは意地汚く口いっぱいにもぐもぐしたかったんです。
甘いものをもぐもぐと!


人間、長い間引き継がれた慣習はやっぱり変えてはなりません。
変えるくらいなら、両方すればいいんです。


来年は、月餅と月見団子、両方並べて写真撮ってから月を愛でることにいたします。


花より、恋より、団子が好きです。

よよよよよよよ。
      
 
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