平成20年10月1日。
 
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夏なのか、秋に片足突っ込んだのか。
さっぱりわからない暑さの中、それでも秋の味覚は美味しいと思うかえるです。
ブドウ万歳。


一口かじると、口のなかでほろほろと崩れる甘いもの。
外側の粉砂糖はしっとりと、中の生地はサラサラとして、とても美味。

どこの国のおやつとも分からないクッキーをおやつにもらい、
そのサラサラ具合に、一体何から出来ているのだろう?と思い悩んではや数年。

ふとした機会から、そのレシピを目にする機会がありました。

小麦粉をあらかじめ焼き、アーモンドの粉末と一緒に焼き上げるポロボロン。

長年気になっていただけあって、大喜びで焼いてみたのですが、
これがなかなか難物でした。

昔一度だけ見たことのあるポロボロンは、丸い形抜きのままの端正な姿のはずなのに、
焼きあがったものは、横に広がった「何かが違うもの」。

小麦粉を焦がし過ぎたかと時間を減らせば、特徴的なブラウンが薄くなり、
バターとショートニングの比率を変えても、横に広がる率は変わらないまま。

それでも、口まで運べればよいかとつまみ上げると、つまんだ先から崩れていくクッキー達。


形悪し、扱い悪し、味だけ好み。 なんて、ただの嫌がらせにしか感じられません。

長年片思いだった相手が、凄くイジワルな人だったぐらいショックです。
相手が人なら、寝込みます。


しかし、幸い相手は無機生物。
うまい方法さえわかれば、こちらのものです。


毎日ショートニングをかって帰り、生地を凍らせては焼いてみたり、
型につめて焼いてみたり、
いっそ、チョコレートを流し込んでクランチにしてやろうかと錯綜したのですが、
それでも溶けるボルボロン達でございましたが、
ここまできたら、お菓子の専門書、配合比率表を読んでも答えを突き止めたくてたまりません。

よくわからないまま、途中で止めるくらいなら、
ライフワークにした方が答えが出る率が高いというものです!


…などと、毎日メモをつけながら焼き散らかすおやつ達なのですが、
よくよく考えてみれば、おやつでなくても、ライフワークになっている悩みは沢山あるもので。


…。
人生は、思っているよりは短いものです。
そろそろ、謎は謎のままでそっとしておく勇気を持ち合わせておかなくては、
何でも気になるお年頃からは抜け出せない気がしてまいりました。


世の中、ライフワークな謎が多すぎです。

あわー。
      
 
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