平成25年2月10日。
 
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2月2週

こんばんは、トラベラーです。

おばあちゃまは最近1950年代がブームです。
丁度学費のためにアルバイトにいそしみ、いそしみ過ぎて文化に明るくなりすぎたり、
チケットのもぎりはどれだけ文化芸術に親しみやすくなるか? について語ってくださります。

時折、「知られざる真実!大阪万博が出来る前の万博広場(土地)!」についても語ります。
驚愕です。

それはそうと、最近の読書は1945年代の話です。
第二次世界大戦前、中、直後あたりの人間極限状態での心理的変化ばっかり読んでいます。
V.Eフランクルさんのおかげで、ようやくこの時代の世代背景がわかってきましたが、
経験内容や目にした光景の話は、しみじみと絶句です。
読むと大体悪夢です。


1950年代、1940年代と歴史を少しづつさかのぼっていくのであれば、
更にもう少しさかのぼれば、世界情勢的にはちょっと平和になります。

1900年代前後、シャーロック・ホームズが推理でワトソンさんを驚かしているあたりになると、
出てくる椅子やら調度品やら食器やらがもう凝りに凝り、頭の中で妄想しているだけで幸せになります。

貧富の差があるということは、富める物の手元には小さな物も地金から贅沢なものばかりです。
登場人物も、手仕事で彫ったり、加工したり、一つのものを使い続けたりが大好きな方々ばかりです。
なんとよろしい、不平等な平和かもしれないがその後の戦争に比べてなんと素晴らしい事か。

などと、平和に文字を追いかけては過ごしておりましたが、
人間、既にある物に対しては無くならない限りあるとは分かりにくい物です。
付け加えると、目の前にある情報ばかりを優先して処理し、それに慣れてしまう生き物でもあります。

延々と21世紀初等から中盤ぐらいまでの文字やら話やらを追い続けた結果、
現在、頭の中がようやっと1970年ぐらいで推移しております。

21世紀の恩恵を全力でうけつつも、頭の中は20世紀中盤。

毎日のニュースを見るたびに、「なんと情報入ってくるのが早いことか。」とびっくりし、
「いつのまにそんな建物が!」とやっぱりびっくりし、
「ちょっと見ない間にそんなハイテクな事件が」と驚愕するという毎日です。

最初の内はそんな違和感も楽しかったのですが、続くとなると問題です。
痴呆チェックの「今日は何年何月何日ですか?」にこたえられなくなる事確実です。
この年齢でそれは困る。


というわけで。

現在、せめて文明の利器で本を読もう!と電子書籍で読書に入りました。
どうせなら、電子書籍本体に「古い本の香り」が付けられたらもっといいのでは?
と、もにもにしながら読書中です。

読書はいいものです。
リバイバルブームだって、温故知新でよいものです。
ただし、無事に現実に帰ってこられるように、最新鋭のお守りというのは重要ではないか?
と思うトラベラーでございました。

まる!
      
 
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