3月2週。
モーター稼働音が苦手です。
お腹に響くあの低い音。
ついでに可聴域を超えた耳にかすかに響くあの高い音。
それらをミックスした音を、作動中は常に近くで聞き続けなくてはならない。
人はどうしてそんなにも悪魔な提案を考えてしまったのだろうか。
つい絶望的な気持ちになるのが掃除の時間です。
綺麗にはなるのはうれしいのですが、掃除するまでに耳栓の捜索、装着、覚悟を決める等、
余計な時間ばかりが経過し、ためらい汚れが発生するのが毎回の悩みでした。
というわけで、ルンバ様です。
床さえ綺麗に出しておけば、端まで丁寧に掃除してベースに戻ってくれる。
掃除中、近くに居なくて良いのでモーター稼働音を聞かなくて済みます。
ありがとう!ルンバ様! irobot!
喜び勇んで購入してみたところ、全く違う事に気がつきました。
段ボールから取り出した直後は、大体皆「メカ(仮称)」扱いです。
素敵な物らしいけど、取扱説明書を読まなければよくわからないものです。
ところが、1日使って勝手がわかり、2日目、3日目になってくると実力に感動してきます。
感動と共に、名称も変更です。
「ルンバ凄い!」
「ルンバさん絨毯敷きの上も掃除しちゃうのか!」
「今までの掃除機よりもなんてお手軽!なんてハイテク!」
「ルンバ様凄い!ルンバ様今日もお掃除されてる!」
最初は「メカ(仮称)」だったものが、名前を覚えられ、「さん」付けの挙句に、
「様」扱いされ、それに応じて言葉遣いも変わっていくというこの不思議。
さっぱり人型ではないのにもかかわらず、最近の取り扱われ方はとても大切な人状態です。
毎日感動の言葉をかけられ、埃を取ってもらい、更に感動の言葉をかけられ続けております。
本業を全うしているだけなのに、スターです。
これは凄い。
物が数日でスターにかけあがりました。
実力と名称とヒエラルヒー。
こんなちょっとしたところにも、絶妙な階差というものは存在しているのだと、
しみじみ思ったここ数日でございました。
まる!
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