平成25年9月1日。
 
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9月1週。

縫うのが好きです。

ペラペラとした布が、裁断され、端を処理され、ひたすらちくちくと縫い上げ、
必要に応じて色々足したり、欲望のままにレースを付け足したり、限界まで綿を入れるのが好きです。

頭の中のモヤっとした3次元のものを、型紙で1度2次元にし、再度3次元にしていくときの、
「頭の中では出来ているんだけどなー。なー。」というのが気持ちよくてたまりません。


が、所詮は素人の趣味です。
頭の中の素敵過ぎる何かを超える事はできません。

事実、10年以上描いてるかえるだって、3次元のぬいぐるみ化は満足な出来ではありません。
試作も既に10体を超えているのにもかかわらずです。
やはり、現実化というのは何か壁がある気がします。




そんな時の事件でした。



ディズニーランドの秋のハロウィンパレードに出演し、かえるの心をいたく掴んで離さなかった、
マンドラゴラさん(仮名)が、リストラされておりました。

端的に申せば、パレードそのものが一新です。
他にも出演していた、骨(仮名)、机さん(仮名)、猫(顔だけ)も、リストラの憂き目にあいました。
残っているのは、正しいキャラクターだけです。


衝撃でした。
マンドラゴラさん(仮名)に会うのだけが楽しみで、あの灼熱地獄を耐えきったのです。
来年こそは耐えきる自信がありません。


しかし、思い出せば思い出すほど、思いは募ります。
あの、大根と間違われる程の丸いフォルム、驚いているのか驚かせているのか分からない顔、
パレードにも関わらず、さっぱり踊らないと評判のあの手足。

もう一度見たくてたまりません、ダメならせめて「それっぽいもの」を表現しなくては。


というわけで、ぷらぷらと出かけた先で「それっぽい布」を見つけてしまった10日程前。
これより先の日付がぷつりと止まりましたら、多分、確実に「縫ってます」。


物凄く止まった先に、ある日、なんともない顔で更新を再開しはじめた時には、
「失敗したな」。
と思っていただければ幸いです。


マンドラゴラー!
      
 
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