平成26年4月27日。
 
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4月4週

絵日記上では4月末ですが、現実では2014年6月6日・7日の絵日記です。



七回忌・藤花忌でした。

電車も一部運休するような、暴風雨。
当時のお通夜、お葬式の「晴れ、豪雨のちに雷、そして晴れ」の一時を思い出すような、
そんな天気での開催でした。

傘は飛んでいかないだろうか?
喪服に雨靴は合わせても良いものなのか?
そもそも帰れるのか、これ。

過去とオーバーラップしたように、どんどんと激しく降る雨粒。
一抹の不安どころか、全力で不安を抱えた2日間でした。


けれども、氷室さんの茶会です。
法要後に、「あれから6年も経ってしまったのか」と時の流れの早さを嘆く間にも、
「氷室さんは、ああだった。こうだった」と愚痴るような、惜しむような話が入ります。

思い出話をするたび、必ず出てくる「マシンガントークだった」の言葉。
皆で、どんな流れ弾に当たったのか、世界観に巻き込まれたのか、と、
1人1人が「私はこう巻き込まれました」という話をすればするほど、
赤ベコのように頭をふって、同意する他の方たち。

高校の時のとんでもなく勉強をしていた時から、大学生活、デビュー当時、
飛ぶ鳥を落とす勢いの状況から、最後に亡くなられる寸前まで。

それぞれを知っている人達が、思い出を話せば話すほど、
人は、死んだだけではお終いにはならないのだなぁと、
記憶の素晴らしさについて、考えられるような茶会でした。


そして、もう一つ。

氷室さんと親しい人であればある程、「氷室さんはポイント好きーであった」と
併せて言われる方が多い気がしました。

かえるの記憶をさかのぼっても、
割引券を使ってピザを食べておいしかった。とか、
クーポン券を使って焼肉食べに行って美味しかった。といった、
ポイント使って美味しかった記憶が、それはもう沢山あります。

確かに、美味しかった記憶の傍らには、常に「ポイント」が寄り添っておりました。
人生を大変に楽しまれている方でした。




ここまでが前置きです。



2日間、つつがなく法要・茶会が終了し、
帰宅後に整理整頓、来年の準備などをしていた折、龍善寺さんの領収書が出てきました。

いたって普通の領収書ですが、どうも左下に「ポイント残高」と印字が見えるのです。
御寺さんなのに、ポイントです。
さっぱり良く分かりません。


というわけで、調べました。
分かりました。


龍善寺さんでは、お布施の10%を「相続ポイント」として計上しており、
そのポイントで、「葬儀布施」や「当寺旅行会参加費用」などが出来るようなのです。


6年間法要と茶会をやっておりましたが、今年ようやく気がつきました。
大変びっくりいたした後に、何だか納得もいたしました。



茶会にいらした方々に、ここでひっそりとお伝えした事がございます。
氷室さんにおかれましては、今現在であっても、楽しんでいる気がしてなりません。


人は死んでしまったら、はいおしまい!というわけではなさそうです。
記憶の中にも、亡くなった後にふと気が付く事実の中にも、
まだまだ、あっちこっちにいるような気がしてなりません。



また来年!
      
 
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