お家のことは既に通常運転です。お片付けだけは毎日やってきます。
 
 
 

自分を縛らなければ、美味しい。

母が冗談で淹れたものを知らずに飲んだ挙句、
ここ最近になるまで、全くコーヒーが飲めずにいたかえるです。
こんばんは。

初めての味 というものは、とにかく記憶に残るものです。
それがとても激しかったり心理学的に特別だったりした場合、原体験と呼んで区別しますが、
とにかく、何であっても「はじめて」というのは特別なものです。

また、子供は親が扱っているものは何でも興味を示します。
果たしてそれは美味しいものなのか、口に入れてもよいものか、安全なものなのか?
そうした区別を親の指示や模倣によって学習したりします。

ということで、はじめて「その珈琲は美味しいの?」と親に聞いてみたありしのかえる。
「じゃぁ、入れてあげよう」とわざわざ新しく入れてもらった珈琲をそっと飲んだのですが、
あの時飲んだコーヒーは、焦げた塩水の味がしました。

海水を間違えて口に入れてしまった時の塩辛さとはまた違った味。
どちらかというと、海水を全力で濃くした挙句にミネラル分をたっぷりと焦がしたら、
あんな味が出来上がると思います。

今同じ事をされたら確実に怒ります。
口の中より、喉がしんどくてたまりませんでした。


そんな「珈琲原体験」を味わったかえる。
その後誰がなんといおうと、珈琲は殆ど飲みませんでした。
ありえないと分かっていても、いつ、何の間違いで「ミネラルを焦がした海水」が
珈琲として提供されるか分かったものではありません。

けれども、最近お気に入りの珈琲屋さんが出来ました。
飲みに行こうとすると片道2時間の電車の旅になってしまうので、簡単にはいけないのですが、
ご近所まで行かれる方を捕まえたり、通信販売を利用して手に入れられるようになりました。

今まで飲めなかったものが飲めるようになること。
拒否していたことが、実は感覚的な問題に過ぎなかったということ。


きっと沢山あるであろう、「知らずに自分を縛り付けていること」。
一つ一つでも気づいていくことが出来たら、きっともっと世界は美味しいのだと思います。

ふはー。





 
 

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