幸福になる脳内物質

恋愛初期に出る脳内物質と、満腹になると出る脳内物質は同じなんだよー。
と、テスト中に先生に言われたことを妙に覚えてしまっているかえるです。
先生、出来たら授業中は静かにしてください。


人生、激しく嫌なことがあったり、投げっぱなしにしたかったりと、
自棄になるとやってしまうことに、自棄喰い・自棄酒があります。

面白いことにこの自棄行為、やろうと思ったときは何故か、
物凄く手の込んだ料理や、ワインの当たり年や何年も寝かしたお酒でやろうとはしません。

殆どの人が、すぐ食べられ・安易に手に入るものを食べたり飲んだりするものなのです。
また、過食症の人にもこれが当てはまり、更には「柔らかく・甘いもの」を口に入れてしまう
事が非常に多いらしいのです。


閑話休題。

このたび、めでたくもなく不幸せなことがかえるの元に舞い降りました。
全力をもって抗議したのですが、よくよく考えると自分のせいです。
走って逃げるわけにもいかないので、諦めて受け入れてみました。


でも、やっぱり嫌です。
かえるにだって「いやーん」とくだを巻いて嫌がりたいです。
ぐるぐるです。

ということで、お夕飯材料買出し中に「よし、自棄喰いをしよう！」と
思考が愉快な方に捻じ曲がり、食べたかった文明堂のカステラを一本買ってきました。

かえる的には非常に贅沢です。
お夕飯は、買ってきた材料で作るのではなくカステラ三昧です。
素敵です。

そんなこんなで、自棄カステラをしようとまではよかったのですが、購入直後から
「これ、本当に食べて良いのかな？」と、一人疑問大会に突入してしまいました。

わざわざ自棄喰い用に買ったわけなので、食べて良いはずです。
でも、何故か「良いことしてないのにこんな偉いもの食べちゃいけない」と、
一匹心の中で自制心が働くのです。

でも、一匹で暮らしているので食べないことには賞味期限が来てしまいます。
どちらかと言えば、そちらの方が勿体無いです。


と、うにうにと悩み始めた結果、かえる、未だに自棄カステラ喰いを決行するに至っていません

食べたいは食べたいのですが、何故かもう一匹のかえるが邪魔をするのです。



手っ取り早く幸せ脳内麻薬を出す為の、自棄喰いという行為。

どうやら、かえるには手っ取り早く脳内麻薬を出す為には、
自棄喰いよりも、与えられた書類をとっとと片付けた方が早そうです。

しょぼしょぼ。