お家のことは既に通常運転です。お片付けだけは毎日やってきます。
 
 
 

自分の好きな、ことをする。

旅行に出ていたのにも関わらず、気が付けばお買い物に精をだし、
日々荷物が増えていくという恐怖と楽しみを味わっていたかえるです。
こんばんは。


先生についていく人。 という、ちょっとだけ面白いお仕事もしていたかえるにとって、
ハンカチ、傘、といったものは男女共用であることが最低条件でした。

理由は簡単、かえるが付いていた先生は、ちょっとばかしアバウトだったからです。

ハンカチを忘れる。
名刺を忘れる。
季節の服をクローゼットから出すのを忘れる。
傘をささずにふらふらする。

と、信用を損ねたまま、走りきってしまう態度に、
相手方だけではなく、学生からの「もう少しましに!」という要望が沢山あり、
結果、「せめて、ハンカチと傘ぐらいはとっさに渡せるものを!」と、
男女共用のものになってしまったのです。


確かに、おかげで質の良い傘やハンカチを使うことが出来ました。
でも、やっぱり、ちょっとばかし手間もかかっていたのです。

麻の白いハンカチは、手洗いか柔らか仕上げで洗わなくては形が崩れ、
陰干しした後のアイロンでは、かえるの好きなミストは使えません。
流石に、ラベンダーの香りのするハンカチはかっちょ悪いです。

傘も同様です。
流石に完全に男性物の傘をかえるが使うわけにはいかないので、
幾分柔らかな傘にはなりましたが、女性物の傘ではありませんでした。

でも、そんな生活を何年か続けてみて。
時折、柔らかな生活品を見かけてうっとりして。
そして、流石にだんだんと改善を見た先生の態度を見続けていて。

「そろそろ、かえるだけのものを買っても良いかもしれない」と思うようになったこの旅。


この旅行先にて、それは可愛らしい傘を見つけてしまったのです。

傘のタイプはロングと折りたたみの2種類。
もち手はくるりとした釣り針みたいな物と、木で編んだ円柱のような形。

縁には5mm幅の小さなレースがついていて、
肝心の柄は、20cmほどの黒い枝に、5cmほどの赤い梅が描かれているもの。

色も白(レースは黒)、黄色(レースは黒)、抹茶色(レースは黒)と、
可愛らしくも、昭和レトロちっくで物凄く可愛らしいものでした。

UVカットのスプレーをしてしまえば、日傘にもなりそうなすっきりとした形。
長袖でさしても、うるさくない感じがするもの。


念のため、車の中に傘を積んでいたのにも関わらず、
「欲しい」という一念だけで、両方の種類を色違いで揃えてしまいました。


「欲しいけど」と諦めていた小さな物。
けれども、結局それは「いざというときに困るから」という自分で決めた理由付けだけで、
決めていたものに過ぎないのです。


どうしても必要なのであれば、
そして、どうしても欲しいと願うのであれば、
簡単に代替案がわかるものなのだなぁと、しみじみとしてしまいました。


当分は、この傘と一緒に暮らしてみたいと思います。
うれしいです。



 
 

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