平成14年8月18日。
 
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唐突ですが、かえるはご飯が好きですし、それに従事している人も大好きです。
美味しいご飯を提供する為に全力を尽くすという姿はほれぼれしてしまいますし、
そんな方が自信をもって運んできてくれるご飯は、やっぱりとっても美味しいと
かえるは思います。

なので、ご飯もサービスもとっても良いなぁと思っているところは、
お財布が断末魔をあげても食べにいきたいなぁと思いますし、
かえるが大好きだなぁと思っている人と、ご飯を食べる機会があれば、
全力でそういう場所で食べたいなぁと提案もします。

食べる側(かえる側)は、そんな気持ちで幸せになりに行っていただけなのですが、
どうやら「美味しいねー、幸せだねー、すごいねー。」と毎回毎回めろめろになっている
かえるというのは、お店側からすると、とっても面白いお客さんと認識されるらしく、
毎回手を変え品を変え、かえるを喜ばせて面白がってくれます。

が、手を変えられても、品を変えられても、どうしてもその一品が無いと切なくなる
というくらい、お気に入りのモノというものはあるわけでして・・・。

とある場所で、毎回「これどうやって出汁取るんだろう・・・。」と真顔で首をひねるくらい
おいしいなぁと思っている和食屋さんの、砂糖と牛乳と寒天だけで作られる、「牛乳羹」。

初めて食べたときは、お店のメニューに乗っていなくて、時々おまけで出してくれるそれが
食べたいばかりに通って通って通い詰めて・・・。
メニューに載った瞬間から、毎回毎回頼んで、純ココアをまぶして市松模様を楽しんだり、
熱いお茶でとろとろととろけるのを楽しんだり・・・。

が、今回、かえるの大好きなお魚が入荷したよーっという事で行ったご飯の時に、
そのかえるの大好きで大好きで仕方のない「牛乳羹」が無かったのです。

デザートが出てくるまで知らずに楽しみにしていたかえるにとっては大ショック。
「いいもん・・・この梨も美味しいから良いもん・・・。」
とデザートの梨をつつき倒していたのです。

しょげたかえるを見て、店員さん大困り。
板前さんにまでそれを伝える始末。
かえるはもっと大弱り。

「こ、こんど出来たら食べに来ますね」
と伝えては見たものの、「地元に住んでいるのですから、届けます!!」
と逆に言い切られてしまい・・・。
思わず、心から喜んで「よろしくお願いします」と頭を下げてしまい・・・。

そして、今日。
来ました。
・・・3cm×5cm×2cmの牛乳羹・・・。
20個分。

・・・。
とりあえず、大喜びで食べてみました。
普段小さく小さく切って、ちまちま食べていたのに、今日は沢山食べても無くなりません。
・・・何だか、普段の喜びと一寸だけずれている気がしてきました。

独り占めするのもなんなので、おすそ分け用に他のタッパーに分けてみました。
お届けにあがり、この話をしてからお渡しするととっても笑っていただけました。

・・・。
とても有名な、「芋かゆ」というお話がさっきから頭をちらついているのは、
多分、かえるの気のせいです。
      
 
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