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かえるなんぞにこの話をされても、
あんまり上手にお答えなんか出せないなぁーっと
しみじみ思ってしまうかえるです。
こんばんは。
新学期が始まり、ある程度その「新しい学年」というものに
周りが慣れてくると、必ず配られるものが有ります。
「進路希望調査」
進路はどうしたいのか?
どんなものを学びたいのか?
はたまた、どんな職種に就きたいのか?
等を先生側が知らないとお話にならないという事で、生徒に配るものなのですが、
これを配り始めるこの時期になると、何故かかえるのメールボックスは
この手の質問であふれるようになります。
「心理学を学びたいのですが、結局それって何なのですか?」
要約するとこの文面となってしまうお手紙を戴くと、
かえるはまず途方に暮れます。
心理学の何を学びたいのかが、かえるには分からないからなのです。
もちろん、心理学というものが何が何だか分からないからこそ、
かえるなんぞに聞いてみようと思われたとは思うのですが、
聞かれたかえるも途方に暮れてしまうのです。
が、一通一通「分かりません」とだけお返事するのも何となく寂しいものですし、
「何かやってみたいなぁ」と思う気持ちがあれば、お勉強をする立派な理由になるのでは?
とかえるは思ってしまうのです。
という事で、かえるは「こういう人があっているかも。」という事でも
ちょろりと書いて見たいと思います。
あると便利。
・体力がある人。
・短気ではない人。
・ヒトが好きであること。
理由:
体力が無い代表であるかえるが、「体力が無いと辛いです」と書くのはおかしいのですが、
心理を学んでいると絶対に出てくる、体力勝負の授業というものが出てきます。
一年間一回でも休んだり、レポートを出さなかったりしたら即単位不認定。
来年もう1回その授業を取らなくてはいけなくなる。という地獄授業です。
大概どこの学校に行っても出てくる体力勝負の授業なので、気合と根性が必要になります。
ちなみに、かえるがこれをやった時には毎週栄養剤と共に学校へ行っていました。
「短気ではない事」という事も結構重要です。
授業が進んでくると、何故か人様からお話を伺うという機会が増えてきます。
運が悪いと、毎日実践となる事もあるくらいです。
毎日毎日毎日毎日…「人様のお話」というものを、自分の感想・考えた事・気づいた事
を伝えないという絶対条件の元、聞きつづけるというのは結構気が長くないと出来ないのでは?
とかえるは思います。
事実、心理屋さんは結構気が長いヒトが多いとかえるは思うのです。
「ヒトが好きであること」
授業が進んでくると、ヒトの裏側というどろりとした感情や本能を学ぶ事になります。
ヒト個人としての裏側。ヒト集団としての裏側。
けして、気持ちが良く面白いものでは有りません。
「ヒトという生物は気持ちが悪い」と凹んでしまい、他の学科に転向される方や
「自分もこうなんだ」と精神的に追い詰められる人も出てきます。
かえるの周囲もずいぶんとヒトが減ったり追い詰められたりしていました。
…もちろん、かえるもずいぶんとへこみました。
「ヒト」そのものを学ぶ学問ですし、
あんまり綺麗でも華やかでもない学問だと思います。
どちらかといえば、みみっちく重箱の隅をつつき倒す感覚が付きまとうものです。
それでもやってみたい。
最終的には、その気持ちで進学先を捜せばよいのでは?
とかえるはしみじみ思います。
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