平成16年1月2日。
 
○
旅先のお布団は、朝7時になると太陽がまぶしくて仕方なく、
結局7時半にはごそごそとお布団から抜け出してくるかえるです。
おはようございます。

朝一番から起きだしても、すぐに作業に取り掛かる事が出来ない為、
ぼんやりと本を読んでいたところ、こんなくだりがありました。

「はじめ患者が回想する記憶の客観性事実を素朴に信じていた
 医学者フロイトは、むしろ本人がそう思い、そう話す事自体に
 意味があるという心的現実性としてそれを捉えなおすことによって、
 精神治療家フロイトへの変貌を遂げたのである。」
(小此木啓吾 2002 現代の精神分析 講談社芸術文庫)

これだけ抜き出しても、読んでいない人は訳わからないだろうなぁ…。
と思うのですが、最近「真実か事実か思い込みか分からない」という
不思議な話しを聞くことが多いかえるにとって、
ちょっと、深い言葉だと思ってしまいました。

世の中一般で「行動」としてあらわす事が出来る事実。
でも、それを受け取る人にとっては、「私はこう思った」という事が、
真実であったりします。

例え、その「思ったこと」が激しい思い込みだとしても、です。

それを考えつつ、「噂」と言う事を考えると、とても興味深いなぁと
かえるは思ってしまいます。

噂に関する当人達しか知らない事。
噂でしか語られない事。
噂では語られない事。
そして、噂から得られる事と、損なわれる事。

もし、そう言う事をきちんと系統立てて考えられたら、
もうちょっと、人生楽になるかなぁ?と思ったかえるだけ年末の今。

ただ、それをやろうと思ったら、
噂を話してくれる人の真実と事実と思い込みと、
噂の本人の真実と事実と思い込みは、全く別であり、また、それは
別々であってしかるべきであるという気持ちを、きちんと持ちつづけなければ
いけないのだろうなぁ…と思ってしまいました。

来年も、色々大変そうです。
      
 
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