平成16年5月16日。
 
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基本的に「人待ち」を決行するときは、
図書館か本屋さんで数時間待つのが基本になりつつあるかえるです。
こんばんは。

人待ち。

待ち合わせ時間のいつに来るのか、予測が立てられず、
どんな格好で来るのかも分からないまま、待つ、人待ち。

たまたま、そんな人待ちを本も持たずに決行してしまったため、
待ち人がくるまで、他の人待ちな人を見て、ぼんやりする事にしてみました。

…何となく、悪い趣味だなぁとは思ったのですが、
「行き交う人の足元ファッション、そろそろ夏だ編」を観察するには、
そろそろ首が痛くなってしまったのです。

と、心の中でたくさん言い訳をしつつもぼんやり眺めていたのですが。

壁にもたれかかり、着信しない携帯をもてあまし気味に見ている人が、
待ち人を見た瞬間に、姿勢を正し、笑顔になっていく瞬間が、
とても可愛らしいなぁと思ってみたり、、
殆ど無表情だった人が、その顔に表情を浮かべていくのを眺めていたのですが、
やっぱり、「人」というのは、凄いなぁとしみじみと思ってしまいました。

場所を行き交うたくさんの人。
でも、その人一人一人を人ではなく、「人間」と認識する事は殆ど無くて、
大概が「ぶつからないように」とおもいつつもすれ違った人全てに対して、
興味を抱く事はありません。

気分的には、「移動し、流動的に流れる障害物」みたいな感じです。

でも、人が「人」ではなく「人間」、ひいては「知っている人」だと
その人が認識した瞬間、人は無表情から笑顔になったり、
柔らかな対応を心がけるような笑顔になったりします。

仕事の人には、そのような態度、表情を。
友達には親しげに。
恋人には、会えたという笑顔と純粋な嬉しさを。

ようやく会えて嬉しい。から、安心したという表情まで。

一人の人が、特定の人に会えた時にみせる、何の打算も無い表情。
そして、そういう表情を引き出すことが出来る「特定の人」と言う存在。

人というのは本当に凄いものなのだなぁとしみじみとした、人待ち時間でした。

しみじみ。
      
 
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