○
今度出る新しい携帯は、どうやらsuicaやicoca機能も付くらしい。
おまけに、飲み物だって買い物だって出来るらしい。
という事を知り、思わずお財布の中にしまってあった、
suicaとicocaに「お前たちもう用済み?」と、みつめてしまったかえるです。
こんばんは。
昔、電車に乗る時には切符を買ってもらった気がします。
ちょっと固くて、手で弄くり倒してもあまりへろへろにならない奴を。
まだ切符が無くても乗れる時だったので、「早く、自分の切符が欲しいものだ」と、
親の切符を握り締めつつ、しみじみと思ったことだけ覚えています。
一人で切符を買えるぐらいまで成長して、
切符が買えるぐらいになった時には、切符は機械が売るものになってしまっていました。
「おお、ハイテクだー」と感動もしたのですが、
何となく、昔の固い切符の方が偉そうにも感じてしまっていたことに、
かえるは罪悪感なんぞ覚えてしまっていました。
まだ、「電車に乗る」ということが滅多に無かった頃。
切符は物凄く遠くに行く時に使うもの、偉いものというイメージだけが先行し、
薄い切符には違和感だけを感じてしまっていたからなのです。
一人で電車に乗るような機会に恵まれはじめた頃には、
駅員さんに切符を切ってもらう事はなくなり、
気がついたら、JRカードも、定期券も全部一緒に自動改札に突っ込むと
通れるようになってしまっていました。
そんな所にかざすだけでOKなsuica、icocaが出来、
今年の夏から、両方どっちでも使えるようになるときいたばかりだというのに・・・。
今年の夏過ぎあたりには、
携帯でもsuicaやicocaと同じ役割を果たせる機能をつけてしまうなんて・・・。
・・・技術が革新していくのは非常にありがたいことなのですが、
切符を買う時に、目的地の近くには何の駅があるのかと見上げる事、
「今、目的地までむかうぞ」と、ちらちらと切符を見返してみる感触、
なくして大慌てする事、
そういった、ちょっとした事がどんどんと減ってしまっているなぁと、
思う今日この頃なのです。
しょっちゅう色々無くすかえるには非常に便利になっていく携帯、
どんどん、あまり周囲に注意を払わなくてもいろいろ出来るようになる社会。
便利だけれども、なんだかちょっと切ないです。
しょぼしょぼ。
|