平成18年10月9日。
 
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同じ姿勢のまま数時間、下手するとほぼ半日。
気をつけて体を動かさないと、すぐに筋肉痛に襲われる。
背伸びをしながら、腕をもみながら、それでもちまちまと作ってきたかえるです。
可愛い。

数ヶ月の周期で、小さいものを作りたくてたまらなくなる。
ミリ単位の印付けや、返し縫いを繰り返していくと、
だんだんと、「死体解体逆回し?」と思っていくほど、イキモノの形になっていく。

そんな座らせて良し、立たせて良し、贈り物にするときには相手を選ばないと大惨事の
かえる縫いの趣味なのですが、材料がどうしたって固定の場所にしかありません。

手作り、12mmのグラスアイという、ちょっと特殊な目玉と、
ベアの足の裏に使うようなスエードでの制作の為、在庫減るとベア屋さんへの発注をかけるという
小さい小さいかえる工房のような様相になるのです。

そんな中、グラスアイばかりを発注しているベア材料屋さんから、
素敵な目玉とDMが届きました。

普段は「色んなベアが居るんだなぁ…」とうっとりするだけのベアDM。
けれども、今回はなんだか大分様子が違うDMです。

かえるの目玉と比較すると、「あるのか?」と悩んでしまうほどの小さな目。
ふわふわのベア用の毛はあっちこっちにはねて、くせ毛にも程があります。
あまつさえ、スタンドが無くても一匹で立ち尽くしているクマやウサギに、
かえる、久しぶりに一目ぼれをしました。

裏を返してみると、展示即売会期間中1Day講習会を開くとの事。
うっかり鼻血を出すどころか、萌え汁がどこかから出ちゃうのでは?と心配するほどの可愛らしさに、
気が付いたら、講習会の予約を取ってしまっておりました。

ところで1Day講習会というのは、文字通り1日(10:00〜16:00)の間で、
一体のベアを全部作ってしまうという短期集中の講習会です。

出来上がっていく過程全部を先生に見てもらえるのは非常にありがたいのですが、
それと同時に「ずーっと下を向いて針仕事」という自主的拷問になることは間違いなのです。

ベア裏地のざらざらした部分に、ずーっと指を付けていて擦過傷。
綿を延々と詰めすぎて、ベアの手足と同様かえるの腕もぱんぱんに張るのは基本のうち。

一度座ると滅多なことでは足も動かさないので、広い場所なのに足までぱんぱんという、
飛行機だったらどこまでいけただろう? と考えるほどの心労具合なのです。

けれども一針一針ごとに形が出来上がって行って顔が出来、手足にジョイントが入り、
ばらばら死体が、くったり死体に、そして手術中になっていくと、
もう、何がどう可愛いのかが分からないほどの親ばかっぷりを発揮していくクマ作り。

6時間みっちり丁寧に使って、ベアを一体作り上げるというのは、
物凄い集中と疲労と引き換えに、達成感と幸福感は計り知れないほどの気持ちよさでした。

毎月1回ほど、教室を開かれているという外間先生のテディベア。
ちょっとやそっとじゃお目にかかれないほどの可愛いベアと、想像を裏切る先生の外見が特徴です。


出来上がるともれなく、萌え汁出ます。
かわいいぃ。
      
 
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