平成19年1月5日。
 
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大阪といえば海遊館。
帰宅した時や、機会があった時や、うっかり暇になったときや、病にかかったとき等、
年間パスポートがあれば良いのに…と切実に思うほど通っている水族館にて、
ペンギンが行進すると聞いて走ってきました。
初全力疾走です。



ペンギンである。

あの、人生やる気が無いのか、投げっぱなしなのか良く分からないぐらい、
延々とつぶっている目。
仮に目を開けていたとしても、周囲も黒いのでさっぱり分からない目。

ふかふかなんだか、むっちりしているのか良く分からない毛。
たまに毛づくろいしているものの、水に浸かった瞬間あっという間にやり直しな毛。

むやみやたらとつやつやと長い癖に、うっかり割っちゃうくちばしも素敵。
でも、噛まれるのは痛そうだから遠慮したい。


などと、ペンギンを見てはうっとりし、南国在住のペンギンでないと同居は難しいと
しみじみと考えては、生活を夢見るぐらいにいとおしいペンギンが、
目の前で、やる気無く行進するイベントに駆り出されると聞き、
文字通り全力疾走し、見物しに行って来ました。





行進する時間まで、外でうつらうつらするペンギンにメロメロになり、
ペンギンを激写しようとするも、最後まで目は開けてもらえず。





冬の大阪、雪を敷いてもらってもやはり暑いのか、ごろごろとくつろぎ倒し、
見物客には目もくれないつれないペンギンにやはりメロメロし倒す。


ようやく時間になり、飼育員の方々に全力で追われ、
「仕方が無いよ…」と言わんばかりのやる気無い態度のまま、
ふらふらと手を広げてバランスをとりつつ、酔っ払いのように歩く姿に
やっぱりメロメロし。





そればかりか、歩いている最中に「もう、歩くの辞めようかな」と、
唐突に立ち止まっては寝ようとするペンギンに大物ぶりを感じる素敵パレードでございました。


世の中、批評や感想を書くのであれば、
好きなものよりも嫌いなものの方が、「どう嫌いか」という事を具体的に書ける為、
書きやすいとは言いますが。


ペンギンを見ると、無条件でメロメロになるかえるの場合、
いっそ、ペンギンの話は書かないほうが良いかもしれないと思えるほど、
「ペンギンがペンギンでペンギン。」の至福のパレードでございました。


ご満悦。
      
 
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