平成19年2月14日。
 
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光が届くギリギリの青に差し色の蘭。
声を荒げなければ、どんな話も乗ってくれる人。
割合、これさえあればお酒人生事足りると思っていましたが、
最近、いやいや奥は深いと思いつつあるかえるです。
美味しいは、素晴らしい。


お腹一杯にした後に、ほんわかとたくさん飲むお酒は美味しい。
けれども、美味しいご飯に合わせて美味しいお酒を連れてくるのは幸せ。

とろりとした白身のお刺身に合わせて出してもらった日本酒に、
数年ほど前から、うっかり恋に落ちてしまったここ数年。

好きになったら、相手のことを少しでも知りたいですし、
それには沢山飲むしかありません。
されど、一々一本丸ごと飲みきっていたら半年後には二度と飲めない姿です。
それはよくない。

少し会うのを控えても、長いお付き合いをお願いしたくてたまりません。

そんなふざけた態度と共に、ご飯屋さんにいっては日本酒に合う料理を注文し、
お店の方のお話にメロメロになっていたのですが、
そんな中、知ってしまったのが蔵元をやたらと集めて、少量多品種を飲ませてくれる会。

平日での開催でしたが、それはこれ。
お酒なら何でも好きな上司を甘言でたぶらかし、
皆でうまうまと堪能するまでに愛は深まっておりました。

そう。
年に一度の美味しいイベント。
それで我慢していれば良かったんです。

美味しい日本酒には美味しいあてが必要である。
蔵元だって、お勧めのアテがある。


それを上手くまとめて、少量多品種アテ週替わりの期間限定店舗なんて、知らなければ良かったんです。


あるよ! の言葉にうっとりと一度。
気になるいぶりがっこさんが食べたくて今一度。
そうやって、回を重ねていたところ、
店員さんに顔が割れ、一度も挨拶した事ないけど顔見知りが増え…。

世界が広がる事は良いことです。
そして、適度な嗜好品の摂取も素晴らしい事なんです。

ただ。

「バレンタインに来られた女性のお客様には、古酒に合うチョコレートプレゼントなんですよ。」

と笑顔でいただいたチョコレート。

あれは真人間で居続けるには、
やっぱりもらってはいけない禁断の味ではなかったのかと思うのです。

年度末忙しくなる一歩前。
少し関係を変えなくては、自滅するのはかえるだけになりそうです。

適度万歳。
      
 
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