平成19年7月13日。
 
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大慌てすることや、はらはらすることばかりが続くと、
自分の底の浅さにびっくりしなおすことがあります。
うっかり他に流さないように、うっかり無かったことにしないようにするには、
なかなか修行が必要だと感じたかえるです。
大変、また月が変わっちゃう!


かえるの所属している研究室では、「専門外は素敵」なる不思議な一言があるがために、
毎年新しい人が酷い目に合うようになっています。


興味があり、ある程度の知識があるからこそ、入ったはずの研究室。
それにも関わらず、最初の使命は「研究に関係ない事を一つ初めてください。」とくれば、
愕然とすることは請け合いです。


研究目的を決め、一つ一つ必要資料や論文を集めては、考えを深めていくのが研究ならば、
やればやるほど視野の狭い生き物になりやすくなってしまうのは道理。
ならば、全く違う分野で一からこてんぱんにされてきなさいというのが上記の言葉なのですが、
なかなかどうして良い意識改革になるのでは?と思うようになりました。

研究していけば、その道のエキスパートになってはいけます。
だんだんと後輩が出来たり、分かっている事が当たり前で有ることが増えたりと、
自分の分野だけの世界を生きる事が可能です。


けれども、それだけです。



研究が進もうとも、第一人者になろうとも、偉いのはその界隈だけですし、
ちょっと角度をずらせば、その価値観すら万全で無いことに気付いてしまいます。

しかし、一度も専門から出ていないと、気付けないのも、この象牙の塔の恐ろしいところなのです。


お陰様で、かえるもあちこちの界隈に突っ込まれ、いくつかの価値観をみてきました。

だからこそ、思うのです。


自分の道の価値観を重要視する事は非常に大切です。
けれども、大事にするがあまりに、別の見方や他の価値観を見ることができないのは、
ちょっと視野が狭すぎではないのか? と思ってしまうのです。



今年も新しい人達が入ってきます。


象牙の塔に入る前に、覚悟ができるように、
入っている自分達が固定概念に捕らわれないように、
今年も、新しい何か。 について、皆で頭を抱える時期が近付いています。




おー。
      
 
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