6月4週。
梅雨時期は、もっとも八つ当たりが多い季節です。(かえる周辺調べ)
クッションを部屋の隅に投げ飛ばしたり、プチプチをまとめてつぶしたり、
何しようと一向にまとまらない髪の毛に殺意を抱いたり、
いつまでも乾かない洗濯ものにファブリーズしてみたくなったりと、
気温と湿度と台風と低気圧のおかげで無意味に殺意がわくのがこの季節。
かといって、本能の赴くままに暴動に及んでしまった場合、
我にかえった後の後始末が大変です。
でも、暴れたい。
むやみに八つ当たりしてみたい。
正しいご飯とストレッチと長めのお風呂と炭酸入っている軽いお酒と
あんまり考え過ぎない本で幸せにひたるのが一番良いとは思うのですが、
そもそもそんな贅沢な生活していたら八つ当たりする必要はありません。
時間と根性と余裕がないから他の物のせいにしたいんです。
緊急的措置なんです。
けれども他の人や物だってそんなに余裕があるわけではありません。
うっかり八つ当たりしたら最後、大戦争が勃発する可能性もあります。
というわけで、「八つ当たりボール」です。
事前に「これを投げつける時には、正しい八つ当たりです。諦めてください」等の
取り決めが一番重要ですが、取り交わしてしまえば終了です。
相手の腹が立たない程度に限界まで配慮したボールを手作りし、
それを入れる入れ物も準備してしまえば準備完了。
後は、腹が立った時に猛然と「八つ当たりでございます!」と意志表示をしつつ
相手に投げつけるだけです。
全部投げつけ終わったら、ボールを回収。
その後の気分で追加八つ当たりを開始するか、相互八つ当たりが開催されるか、
八つ当たり撤収するかは場合によります。
気分は行ってもいない修学旅行まくら投げ小さい物版です。
八つ当たりしたいばかりに、相手の気になっている所を攻撃するのはよろしくありません。
あくまでルールにのっとった上で、お遊びという枠の中でやるものです。
でないと戦争です。
戦争怖い。
「家庭内戦争を開始しないために何を行うべきか?」 の課題に対する考えだったのですが、
「もうちょっと空気読んだ奴が良い…」という静かな重圧に負けて撤回した「八つ当たりボール」
ある程度力関係が均等で、長期的友好関係を築いていこうとする両関係においては、
不平不満等は、お祭りもしくはお遊びで解消してきているのが正しい政治対応だとは思うのですが、
八つ当たりボールは、まだまだ認知度の低いイキモノでございました。
ちなみに、
我がカエル家におきましては、被害者は主にペンギン(ぬいぐるみ)です。
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