7月2週。
結局、自分の問題でした。
発想、企画、方向決定、発注、雑務準備に、当日の問題解決、事後の事例検討まで。
その道のプロに囲まれていると、毎日はぼんやりとしていきます。
「今すぐ解決しないときゃー!」というような危機には、殆ど遭遇しないからです。
けれども、いかなぬるま湯でも、あんまり浸かると湯あたりするように、
人生の落とし穴はどこにでも存在します。
今回は、「発注作業、どうすれば良いのか分からない」という、
物凄く微妙な落とし穴に落ちておりました。
「日本語」が、分からなくなっていたのです。
いえ、流石に日常会話や仕事の文章、ぺけんなんぞは書けております。
分からないのは、「相手の人柄が全然分からないままに書く文章」です。
毎日毎日お話している人であれば、「これはこっちの意味の言葉」「それは確認しておく言葉」等、
使って良いか・悪いのかを知っている言葉が沢山出来てきます。
端的に述べると、
「あれやっといてー」
「(今日は20日だからそろそろあれの時期ですね)はいよー。」
という、大変に圧縮した言葉の数々を、容易に沢山使えるという事です。
しかし、発注先の方にはそれは出来ません。
一体、どの「あれ」なのか「それ」なのかが分かりませんし、
指示書にどこまで書けばよいのか?という、予想もつきません。
google先生と過去の書類、あちこちに相談しながらも、なんとか書類を作り上げ、
手紙やら、ポストイットやらを貼りつけて、なんとか頼みはしたのですが、
ここからが、本番でした。
ちゃんと、過不足ない情報を伝達できたのか。
〆切までの期間設定は充分だっただろうか。
最近風邪が流行っているけども、風邪ひいてないだろうか、大丈夫だろうか。
最後には、過保護なお母さんの状態にまで、気持ちが傾いてしまうほど、
心配でなりませんでした。
仕事中に電話したら相手のご迷惑ですが、いっそ、電話して聞いてみたい気分です。
でも、それは良くない。ここが我慢どころである…。
ぶるぶると、そわそわとし、だんだんとかえるの作業も上の空になり始めた頃、
珍しく椅子に座っていた上司が、口を出しました。
「相手の事を信じなさいよ、もー。」
衝撃を受けました。
どんな文章で指示がこようとも、文章を読み込み意図を汲み、仕事を仕上げる。
かえる側に不備があったら、問い合わせるのも相手の仕事の一環でした。
自分の出来うる限りの事をする。
相手を信じて待つ。
気軽に聞く距離感や人間関係も大事ですが、
相手を信じて経過を待つ。
結局は、かえるが相手を信じる事が出来るのか、待つ事が出来るのか。
こちら側の問題だった気がします。
なんだかんだで、毎日大騒動で生きてます。
まる!
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