平成26年4月13日。
4月2週。

「隙を見せれば付け込まれる」事がある。
だから、出来るだけ隙を見せないようにしなさい。
そう教えられて生きてきました。

付け込まれた結果、どうなるのか?は教えてもらえませんでしたが、
「どうやら酷い目に合うらしい」という思い込みの下、
ちまちまと生活してきたつもりです。


しかし、頑張ったからと言って、全て平均点が取れるわけではありません。
人間、得意な事もあれば、不得意な事だってあります。

出来る限り隙が無いようにと生きておりますが、「ジョハリの窓」の例もあります。
本人が気付いていなくたって、他者からはバレバレの事柄だってあるのです。


かえるの場合、おやつです。

知らないおやつには心が躍ります。
ふわふわしているのか、それともほろりと崩れ去るのか、
はたまた、あんな外見しているのに、中身はすっごい事になっているのか。

量を食べるわけではないのですが、知らない物を齧る事にかけては、
ほぼムキになるほどの執着があります。

あんこに関しては、それを上回るほどの執着です。

うちたてお餅の生き物のような温かさと、ぺろーんとどこまでも伸びゆく柔らかさ。
甘さも黒糖、しょ糖、和三盆に、ほんの少しの塩加減で表情が変わります。

そこに追加される「あんこはつぶあんか?こしあんか?」に至っては、
ほぼ宗教戦争のような状況です。


ここまで愛しい物事が、顔に出ない訳がありません。
仕事のお茶菓子は全て本気で選定し、合わせるお茶に全神経を傾け、
残ったおやつは丁重に戴いてきた結果、それは見事にばれておりました。

仕方がありません、あんこです。
彼を目の前にし、拒絶することなんてできません。
だって、あんこなのです。


たしなみとして、最初の内は大変に拒否しましたが、
それも、にじみ出る喜びの前には無力です。
拒否すればするほど、「あいつはあんこ党らしい」と評判がひろがりました。

断れば断る程、広がっていくあんこ好きの評判。
とうとう最近は、
「あんこの人!」と呼ばれたり、
「新作の奴をあげるから!」と用事を頼まれたりと、
あんこの人生がいきなり豊かになってまいりました。



「隙を見せたら攻め込まれる。」
確かに、言葉通りの事象がありました。

あんこが好きだとばれた途端、会う方会う方いろんな方から「マイあんこ」を伺い、
ご親切にも実物まで下さった方もいらっしゃいます。

うっかりにじみ出たばっかりに、潤うあんこ人生。

毎回「美味しいなぁ」「幸せだなぁ」と幸せにひたひたになっておりましたが、
確かに考え直してみれば、隙をみせたばかりの攻め込まれです。

用事は増えているかもしれませんが、
あんこに魂売っているので、さっぱり苦痛ではありません。

むしろ喜びです。



人生は交渉の連続です。

弱みを見せず、形通りの丁寧な応対も大切場面は多いものですが、
「ここ!ここ私の弱み!」とうっかりさっぱりさらけ出す事で、
うまい具合に物事が進むことだってあります。

どの面をこうだそう!とか、ここは止めておこう!という理性の声は大事ですが、
如何せん、上手くいかないのが人生です。

うっかりはみ出てしまった場合、それをどう活かせば良いのか?

そういう事も考えながら、人生歩むことが出来たなら、
割合美味しい人生なのではないか?と齧る一口まんじゅう(栗)。


主に、道徳は食欲の下に消え去ります。

美味しい
      
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