平成26年11月16日。
 
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11月3週
 
「綺麗になりたい」という願望に、月に1度は取り付かれます。
 
黒炭のような髪、新雪のごとき肌、リンゴのような赤い唇。
ついでに良い血統と、ナイス体型と宜しき年齢。
 
なれるのであれば、より好条件を望みたくなるものですが、
こちらもカエル暦が長い生き物、出来ることと出来ないことの区別はついています。
 
それでも、テレビをつけたら最後です。
「こんな手軽に美しく」「こんな感じで美しさ長持ち!」等、
耳に素敵な広告ばかり目についてしまうのです。
 
沢山の人が知恵を搾った広告です。
何度も何度も目にしていると、「ちょっとだけなら」と、
しまっていた欲が出て来てしまうのものなのです。
 
そうなってくると、気になってくるのが化粧品。
つけるだけで若返る肌に、つるつるの唇、魅惑的なまつげ。
そんな素敵なもの達が、手を換え品を変えメーカーを変えては誘惑してくるのです。
 

「綺麗になりたい」という欲求に、「綺麗になれます」という提案。
 

もう、手にしただけで願いがかないそうです。
もはや化粧品ではありません、マジックアイテム状態です。
 
何としても手に入れて、にやりにやりと悦にいりたいのです。
 

という言い訳のもと、デパートでふらり。
ドラッグストアでふらりとしていると、かえるも良い鴨として取り扱われます。
 
綺麗なお姉さんに出迎えられされ、自分の良い面を教えてもらえ、
よもやこの世とは思えないほど、ちやほやとしてもらえる世界。
 
もはや有頂天。
何か一つお買求め、今日という日の思い出にしたい勢いです。
 
しかし、かえるも知っております。
かえるに必要なものは美しさではありません。
繰り返します。健康です。
 
不健康がばれぬよう、血色よく、白目は潤み、唇はつやつやするものが
欲しいのです。
 
元がばれてはなりません。
欲しいのは健康のふり、美人のふりは高望みなのです。
 
そんな「困惑するであろう要望」をお姉さんに伝えてみたところ、
大変笑顔で同意され、そして一品提示されました。
 

「全てを健康にしようとすると粗が出ますが、一品だけつややかにすればセーフです。」
 
 
 
人間そっくりの人形を作ろうとすると、必ず通らなくてはならない難所に、
「不気味の谷」というものがあります。
そっくりのものを作れば作るほど、人間の目は微妙な差異を発見し、
何だかおかしい?と疑問をはさんでしまうという、不思議な現象です。
 

知識としては知っています。
生活としては取り入れていませんでした。
 

次の日早速取り入れて、周囲の反応を探ってみたのですが、
これがなかなか良い感じです。
 
美人の特権アイテムだと思い込んでいた、赤い口紅。
薄く、淡く、技術と共に塗りこむのであれば、健康のふりだって出来るんです。
 

さすが美人の巣窟。
健康だって、全て備えて発売されておりました。
 
自由自在!
      
 
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