平成14年1月23日。
 
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久しぶりに電話がかかってきまして、
「かえるは何で「頑張って」って言わないの?」
とやっぱり久しぶりに言われました。

・・・。
・・・・・。
確かに、基本的には言いません。
ねむねむで、かえるの意識がとばない限り言いません。
理由は至極簡単です。
・・「頑張る」・・という言葉で
それはそれは泣きたいほど辛い気持ちになる人を知っているからです。

「頑張る・頑張って・頑張ってくださいね。」
とっても手軽に使われる言葉で、
いっそ死んでしまいたいと思う程人が苦しむ時があります。

心の病気であるうつ病、またはうつ状態である人は
「頑張って」
という言葉は刃物より凶器です。
言われた人の心をさっくりとえぐっていきます。

何故なら、うつ状態になっている人の心は
疲れ果てぐったりでもう休んだ方が良いのに、
それでも頑張ろうと一生懸命になっているからです。

自分ではこれ以上頑張れないぐらい頑張っている状態。
熱で体がばきばきで、吐き気もあって自分が惨めで泣きたくて・・・。
でも頑張って動いてて、周りに分からない様に笑っていつも通りに振舞って・・・。
こんな状態の時に「頑張って」といわれたら貴方はどう思うでしょうか?

うつ状態に置かれている人の相談を受けていた事があります。
夜になると辛くなり、泣きたくなり、一晩中まんじりとすることも出来ず
ただ、何かに追われている感じで気持ちはあせる一方・・・。

すべてが自分が悪いと思いこんでしまい、真夜中に泣きながらの電話。
かえるには話を聞く事しかできませんでした。
話をきちんと聞けたかどうかもわかりません。
ぜったいに「頑張って」という言葉は言えませんでした。

かえるが精一杯の意志。
一生、記憶に残らないぐらい、
その言葉は言わない。

だって、頑張っているから。

もう、頑張らなくても良いんだよ。

と何度言えば辛い状態から逃げても良いと思ってもらえるのでしょうか?

頑張らないで下さい。
貴方が出来ることを、貴方が出来るだけすればよいと
かえるは思います。

そんな事を思いつつも、お勉強です。
・・・・心って難しいです。
      
 
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