平成14年2月8日。
 
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ほぼ、毎日夕方になると微熱が出ているかえるですが、
本格的に熱が出ると思い出す事があります。

熱だと言う事を知らず、ふらふらと学校に行き、
帰りにコンビニでホワイトアウトしたことです。
普通に考えると、「熱あるの自覚しろ!!」と思うのですが、
どうやらかえるは「体の異常」より「心の異常」のほうが遙に辛いらしく、
気が付かない事が往々としてあります。
・・。

ホワイトアウトをして、気が付くとお家でした。
確か、おんぶをしてもらってお家に帰りました。
確か途中で靴が脱げ、それを誰かに拾ってはきなおさせてもらったはずです。
とろとろと、眠っているようなぼんやりとしているような感覚の中
ゆっくりと進む映画の様に、かえるの感覚は鈍感さんだったことだけを覚えています。

離人感といえば良いのでしょうか?
自分と現実という感覚が全く無く、テレビのような現実。

まわりに居た方が真っ青になっているのにも関わらず、
かえるはただ、状況が飲みこめずぼんやりしているだけでした。

高熱さんが出ると思い出す、やるせない感覚。
今、自分がやっている事、やっていた事、やっていく事、やりたい事すべてが
とろりとどこかへいった感覚。

自分と言うものは、有る意味どこにも無く、どこにでもあるのでは?
という感覚。

どんなに辛い現実に直面しても、あのとろりとした感覚を思い出すとすべては
かえるの心の中だけの現実なのでは?と思うことがあります。

つらいのは、かえる自身だけ。

かえるがかえるだけの世界で、つらいとかんじているだけ。

つらいつらい現実に直面し、尚且つ高熱が出ると
とろりとしている感覚が現実なのか、
つらいつらいと思っている現実が現実なのかわからなくなります。


頭の中と、その人の気持ちだけで、世界なんてすべてが変わるのではないかと

かえるはとろとろと考えます。


とろとろ。
      
 
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