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かえるの学んでいる学問は、わりと人生に直結しているのですが、
その中でも人の話を聞くという、生活の中でもっともありふれた事柄を深くとらえた学問があります。
普通に授業を聞いているだけでは結構楽しいこの授業、よーくよーく考えてみると
専門用語をあんまり使わない分だけ、自分をかえりみた時に半泣きになることがあります。

人の話をきちんと聞く＝話してくれる人の特徴・性格・隠したいこと全てを全部受け止め、尊重する。

これまで、人様とお話をする機会をえて、沢山お話させていただいて、
かえるは果たしてどれだけ受け止めてこれたのだろうか？

これを考えると、かえるはいつもぞっとします。

かえるなりに考えて対処してきたつもりでも、どこかでかえる色の色眼鏡で人様を見てこなかったか？
その人の考え方・道の進み方・価値観を、そうなのかなー？違うのではないのかなー？
と知らず知らずに拒否してこなかったか？
他人の考え方を知らないという一言で踏みつけてこなかったか？

かといって、色眼鏡の全部の色をなくす事は不可能です。

今まで生きてきた歴史、読んできた本、人との関わり方、考え方。
それをどんなに平均的にしてきたといっても、今度は「使う言葉」というものによっても
受け入れられる事、受け入れられない事という事が変化し、
結果、それは眼鏡の色となってしまうと思いますし、
その色自体は、人が生きていく上でとても大事なものだと思うからです。

けして自分の色を消さず、かといって色を出しすぎて他のものが見えなくならない程度に
色を決めるのは大変です。