平成14年7月7日。
 
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1年に一回、その日の為だけに己を磨き、「やらなくてはいけない事」をやり、
狂おしさに狂いかけそうになる己を押さえ、生活する。
そんな日々を過ごしたからこそ,そんな我慢をしつづけられたからこそ、
1年に1回だけという特別な日は、雨や、雲で己の姿を隠し、逢いに行くのだよ。
と聞いた事があります。

おたまじゃくしの頃のかえるには、そんなに我慢しなくてはいけないのであれば
忘れてしまえばいいのでは?とワリと気楽に考えていたこの「お話」。

尻尾がまだ無くなってはいませんが、一応成体のかえるの姿になった今日このごろ、
忘れたくても忘れられないものが、この世にはたくさん存在するのだなぁと思うようになりました。

なかなか癒えない心の傷、というものは、どう考えても覚えておかない方が一見幸せですし、
かなえられない夢は、そんな夢なかったと穴を掘って埋めてしまいたい気持ちに苛まれます。

生きていく上で、叶えたくても叶えられなかった夢。
忘れられたくても、忘れられなかった夢や出来事。

1日だけ逢う為だけに、ただただ己を押さえ続けるというお話だから、
きっとこの「お話」はずーっとあるのだろうなぁと思います。

自分は諦めてしまって、駄目だったから、忘れられないぐらい大事なものだったから、
せめて「お話」の人たちは幸せになってほしいなぁと。
夢を叶えてほしいなぁと、出来たらちょっとだけ自分の夢も叶えてほしいなぁと
夢を見るのかなぁと思います。

…。
今日、短冊に書いたことが全部かないますように。
ついでに、かえるの夢もかないますように。
      
 
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