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回り道をして、お家に帰るのが好きなのです。
と言ったら、何故か変な人扱いされたかえるです。
毎日同じ道を通ってお家に帰っていると、かえるは唐突に飽きる事があります。
どうやら、道に飽きるのではなく、刺激に飢えるみたいです。
角を曲がったパン屋さんのパンは、16時過ぎには売り切れる。とか、
家の前の雑誌は、どうやら他の本屋さんよりもおかしい品揃え。
という事がわかってくると、かえるはどうやら飽きてしまうみたいなのです。
そんなふとした事に飽きはじめると、やる事は一つ。
「迷子になるべく回り道をする。」
最短距離で毎日帰っていたのを、いきなり遠距離にする。
いきなり知らない本屋さんを探して旅に出る。
いきなり行った事の無いお化粧品屋さんに突入する。
そんな小さな迷子が出来るのは、心に余裕があるときだけと知っているので、
余裕があるのかなーっと思う時と、刺激に飢えた時だけの回り道。
新しいお化粧品や、新しいご本。そして筋肉痛と新しいお店の情報。
かえるはこんな新しいモノが大好きですし、やっぱり時々刺激がないと
かえるは切なくなってしまいます。
そう訴えてみたのですが、どうやらお話のお相手をしてくださった方は、
最短距離でお家に帰る、必要なモノだけ買うのが1番大事みたいで…。
・・・どうやら、迷子は余裕の現れではなく、駄目駄目の証拠みたいです。
駄目駄目なかえるは、新しくて綺麗でどうやって使ってよいか分からないものが
好きだから駄目駄目なのかなぁ…と思った1日でした。
定番だけで生きていたら、かえるの生き方も定番になりそうで、
何だかちょっと切ないのです。
新しい生き方って、考えるだけでどきどきなのです。
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