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「真っ白」というモノに恐怖していたことがあるのです。
何か、迂闊に触ってしまったら、汚れてしまうのではないか?と思って。
少しでも触って、汚してしまったら、それは取り返しのつかない悪い事に
なってしまうのではないだろうか・・・?と一匹恐怖していた事が、あるのです。
そんな感じの、それこそ雲一つ無い綺麗な蒼い空の下、
唐突にそんな事を思い出していたかえるです。
こんばんは。
既に尋常でない勢いで照りつける太陽の下、
半分死にそうになりながら歩いていると、
そんな小学生のような思考に取り付かれました。
生まれた時は、何も決まっていないのに、
少しずつ少しずつ、色んなものを選択していって、
そのかわり、少しずつ、色んなものを切り捨てていって、
残したものを少しずつ取り込んで、色をつけていくのかなぁ…。
と、かえる、ふと人生を色で定義なんぞしてみたのです。
・・・なんだか、暑い時に変な事を考えてはいけないという感じです。
が、もし人生を色で例えるのであれば、
色が着いてしまったら、別の色はつけられないのかもしれなく、
また、つけた色が気に食わなかったら、気に食わなくなってしまったら、
どうするのだろう…と思うと、
色をつけられない、つけたくないという気持ちになるのかなぁと
かえる、ふと思ったのです。
なんとなく、無理やりに他人に定義される色が嫌になっていたのかもしれません。
「この色」が絶対的に正しく、それ以外は微妙に嫌がられるこの状態が
微妙に切なかったのかもしれません。
けれども、思うのです。
キャンパスと違って、人生の色なんてそれこそいつからでも変えられるのではないかと。
よしんば、今まで塗っている色が嫌いになっても、
嫌なら上から重ね塗りをかましてしまえば、そのうちその微妙な色合いすらも
その人だけの色となりうるのではないかと。
だとすれば、白という色すらも、色なのではないかと。
何故かそのように、かえるは思うのです。
…暑い時は、深く考えたら負けです。
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