平成15年4月6日。
 
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強風で、桜の花が散り始める時期になりました。
そのうち、風が無くてもはらはらと舞い落ちるようになるのだなぁ
と思いつつも、花びらが舞っているのをただ眺めていたかえるです。
こんばんは。

「「大好き」という気持ちを言ってもらえなくなりました。」
「「大好き」と言わなくなったと怒られました。」

という相談事をたびたび受ける時期となりました。

丁度、新しい環境となり彼女さん・彼氏さんが出来てから1年ぐらい。
恋愛の「蜜月」から「安定」に移動しきってしまう方々が一番増えてくる時期。

「大好き」という気持ちを伝えたくて、けれども伝えられなかった時から、
伝える事が出来、なおかつ受け入れられ、同じ気持ちを返してもらう
という幸せ蜜月時期には、すぐに「大好き」と気持ちを伝える事が出来たのにも関わらず、

その時期が過ぎてしまうと、何故か「大好き」という気持ちを伝えるのが
おっくうになってしまったり、なんだか大事業にでも手をつけるかのように
大変な気持ちになってしまうという方が多いみたいなのです。

確かに蜜月、その人以外あんまり見えてないという時期が
延々続いてしまったら、日常生活に支障が出てしまうこと間違い無しです。

大切だけど、日常生活も大切にする。
一定の「好き」がは保てるので、時々相手よりも大切なものが出来ても平気に。
これだけ「相手も自分のことが好き」と知ったので、その空間に満足。

蜜月から安定に移行するには、そんな理由があると思います。

相手が一番好きという蜜月時期から、相手も日常の一部とする安定。

確かに、そんな日常において一日中大好きと言っていたら、
日常ではないと言われる反論ももっともだとかえるはこっそり思います。

けれども、ちょっぴり昔の事も思い出してほしいなぁと
相談を聞いているかえるは思うのです。

大好きで仕方が無いけれども、「好き」と言えなかった時の自分が
今の自分をみてみたら、贅沢を言い過ぎている自分に腹が立たないかなぁ?と。

伝えたくて・側にいたくて仕方が無いのに、未来の自分は平気な顔して隣に居ると、
怒ってしまわないかなぁと、かえるは思うのです。

かえるは、「気持ち」というものはうつろうものだと思っています。

今日好きでいても、明日には好きではないかもしれない。
今日好かれていても、明日には好きという気持ちは無いかもしれない。

そう思ってしまうと、かえるは不安で仕方がなくなります。
『あの人は自分のことを決して嫌いにはならないだろう。』
という気持ちは、自分の中の希望的観測に過ぎないと思ってしまうからです。

そう思ってしまうと、せめてかえるがその人のことを「好き」と思っている時は、
出来るだけ「好き」と言いたいなぁと思いますし、
言える機会があるときは、出来るだけ口にして伝えようと思うのです。

言葉は全ての感情を伝える事は出来ませんが、
それでも言葉にして、伝えないと自分の気持ちは相手には伝わらないと
かえるは思ってしまうのです。

「あれだけ言ったから、相手は自分を理解しているから。」

そう言って慢心し、相手を裏で泣かせている人がいます。
知っていても、理解していても、それでも言葉が欲しいと言う人もいます。

安心して「気持ち」を伝えないと、
そのうち、今の気持ちが分からないと思ってしまうからです。

自分が言いたかった気持ちと、相手が受け取っていた言葉。
時々確認しないと、ずれた気持ちのままに認識されてしまうのです。


貴方の「好き」は、ちゃんと相手に伝わっていますか?

言葉は、伝える為にあるのです。
      
 
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