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夜寝る前に読む本が「DSM-IVケースブック」である事を話したところ、
集団から回し蹴りをうけてしまいました。
どうやら、夜寝る前のお話はもっと柔らかいのだと知ったかえるです。
こんばんは。
夜寝る前に、お布団へ入る。
冷え冷えのお布団でじっとしていると、ゆっくりとふかふかになっていく。
その我慢の過程を、一緒に我慢してくれるのが「寝る前のお話」でした。
春の本。
夏の本。
秋の本。
冬の本。
そんな本の中から、一つ選んで読むお話。
一つ一つは小さなお話なので、ゆっくりゆっくり読んだとしても、
せいぜいが5分10分しかないお話なのですが、
他のどんな楽しいお話を読むよりも、楽しい時間でした。
知っている人の声。
その声から紡がれる、お話。
眠りに落ちる瞬間まで、一緒に居てくれるという無言のお約束事。
そんなものがたくさんあった時間が、おたまじゃくしの頃にはあったような気がします。
が。
次のお話が読みたく読みたくて、読みたい一心で字を覚え、
そのうち漢字も覚えてしまったかえるとしては、そのお約束の時間は大層短かったと思います。
お昼間に読むお話達。
自分の意志で読む本を選択でき、早くも遅くも読む事が出来る物語達。
そっちの方が良いと思って夜のお話の本をすべて読んでしまったかえるにとって、
夜のお話というのは、そのうちなくなってしまいました。
そうやって、夜になってもかえるの趣味で読んでいたお話達。
今になって思えば、勿体無い事をしたなぁとほんにゃりと思った昨晩でした。
大人になってしまったかえるには、もう一度読んでくれる人を捜すのは、
ちょっとだけ難しそうです。
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