平成16年9月22日。
 
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○
誰も「落花生の真実」について教えてくれず、
笑いだけ堪えられたかえるです。
こんばんは。

「○と△、選ぶならどっちがよい?」
そんな、二者択一的な質問、というか愚痴めいたものを受けることがあります。

二つしか選択肢が無く、しかもどちらかを選択しないといけない
という恐ろしい状態。

そんな恐ろしい状態で慌てているのか、実に詳細にいろいろなことを教えてくれるので、
「世の中はそんな風に動いているのか」という知らない世界を垣間見る機会にもなりつつ、
「どうすればよいのだろう…」と、かえるも一緒に悩んでいました。


が。

あんまり色々な二者択一を聞いていると、ふと思うことがあるのです。
「なぜ、二者択一なのだろう」と。

たとえば、「結婚するけど、○と△どっちがよいかな?」という質問。

○という人にする。
△という人にする。

文面だけをみたら、選択肢はこれしかないはずですが、
よく考えてみたら、結婚しないという選択肢もあるはずです。
法律さえ許せば、重婚だって悪くありません。

にもかかわらずの、二者択一。

と、そんなことをつらつらと考えていたときに、面白い本に出会いました。

内田樹さんの書かれた、街場の現代思想 という本なのですが、
これがまた、言葉に出来ずに歯がゆい気持ちになっていたものを、
それはそれは上手にさっくりと解説してくれるのです。

くしゃくしゃになった糸を一つ一つ分けていき、最後に綺麗に巻いてしまう。
そんな気持ちよさが同居した本の中で、この「二者択一」に対する答えが書いて
ありました。



二者択一という選択を迫られる状態にした自分自身が悪い。




あんまり驚いたりする状態を、昔から、
「頭をがつんと殴られたような」や、「目からうろこが落ちる」といった表現であらわしてきましたが、
頭をハンマーでがつりと殴られた拍子に目からうろこが落ちたぐらいの感動ぷりとはこのことです。


よく考えたら、○か△にそういう風に迫られるような状況にそれまで自分がしてしまったのが悪いのです。
両方と程よく楽しみたいのであれば、ほどほどに関係を。
片方と最終的に結婚する予定であるのなら、片方とはそれとなくその意思を伝えておかないと
二者択一に追い込まれてしまうに決まってます。


と、ハンマーで殴られた後のように気持ちよいぐらいさっぱりとさせてくれるこのご本。
久しぶりに大ヒットかつ、布教活動したいぐらいの気持ちよさでした。

ぜひ。
      
 
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