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11月も中旬を過ぎると、クリスマスに向けての戦いが激化してきます。
そんな戦いに負けじと一匹こっそり乱入するかえるです。
こんばんは。
最初に女性にプレゼントするものは、ちょっとしたものでないといけない。
でないと、後で困ってしまう。
と、真顔で言い放ってくれたのは、かえるのドイツ語の先生でした。
ドイツ語は親しい異性の親友を作らないとマスターできない!
と朝9時の授業からどうしようもない事を言ってのける先生ですが、
女性に関する扱いだけは中々のものだったらしく、
授業中にほろりと出てくる艶話はなかなか楽しいものでした。
そんな中での、上の一言。
女性に贈るものは一度贈ったものよりも下の値段の物を贈ってはいけない。
こちら(男側)としてはお財布が痛くて仕方が無いが、
女性とは、常に「より愛して欲しい」生き物だ。
それを見誤ると、後で大変なことになる。
奴らはちゃんと覚えているし、その事でいつまでも怒り続ける。
それはそれは女性側としては耳が痛く、また素敵な一言だったので、
当時は笑うわけにも怒るわけにもいきませんでしたが、
最近、なんとなくその理由が分かってきた気がします。
確かに、親しい人に贈り物を贈る場合、
まずは「その人に似合いそうなちょっとしたもの」を贈ってしまいがちです。
この場合、大体、「本人が買わないちょっとしたもの」 か、
「話の中で出てきたちょっとしたもの」 というものが対象になってきます。
こんな最初の場合は、値段があまり高いとお互い困ってしまうので、
まさに、適当なものが素敵です。
けれども、とても彼氏や彼女になった場合、
そのままの物を贈り続けられると、流石にちょっとしょんぼりしてきてしまいます。
「どうしてだろう?」 と思っていても何故だかちょっと良く分からなかった事。
でも、最近、ふと思ってしまったのです。
愛情はお金では量ることが出来ません。
でも、お金で愛情を量る事は一部分では確かに出来てしまうのでは? と。
一生懸命働いて、嫌な目にあって稼ぐお金。
そういう大切なもの、または他の機会に振り分けることが出来るお金というのは、
「これだけあなたの事が大切ですよ」と簡単に表現することが出来る一要素と
なってしまうのでは? と考えたからです。
自分のものは中々買えないのに、贈り物なら出してしまう。
というのは、これを端的に表しているのではないでしょうか?
だからこそ、「以前より私を愛している?」という疑問を、
どうにか氷解して欲しくてねだる贈り物。
年月を経るごとに高くなってしまうのは致し方ないのかなぁ と、
サンタさんがなかなかやってこないかえるとしては思うのです。
クリスマスまでそろそろ1ヶ月。
下準備をちゃんとしておかないと、文字通り「後で大変なこと」
になってしまいそうです。
というわけでかえるのサンタさん。
かえるに美味しい御飯セット引換券をください。
お腹がすいたときに無駄に交換してみたいのです。
わくわく。
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